ランニングギアの進化には目を見張るものがあります。その裏で、いつのまにか市場から消えていったアイテムやサービスもたくさん。本日はそんな、いつのまにか市場から消えていった「懐かしのランニングギア」を振り返ってみたいと思います。
【1】ランのイメージを変えたナイキプラス
現在は
Nike+ SportWatch
GPSとして姿を変えている「
Nike+(ナイキプラス)」。しかし今から12年前、2006年の登場時は
GPS搭載など夢物語。いわゆる「
万歩計のカッコイイ版」でした。
![nike2B2daime.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410023910.jpg)
デビュー当初の
Nike+は計測チップを専用シューズにセットして、手元のiPodnanoで操作する仕様。
appleとのコラボということもあり、
当時はとてもクールでワクワクしたものです。ランニングのイメージを変えた功績は大きいでしょう。
![nike2Bgamen02.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410023913.jpg)
その後、2008年頃に「
Nike+スポーツバンド」が登場。
![sportband0002.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410025424.jpg)
初期型は粗悪な作りで一旦販売中止になりましたが、再び発売されました。いうまでもなく、現在の
Nike+ SportWatch
GPSの原型です。
【2】機能はすばらしかったがデザインがダサくて消滅
YAMAHAが2010年頃から販売していた「BODiBEAT」(ボディビート)をご存知でしょうか。
![bodibeat03.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409222535.jpg)
この商品、当時としてはかなりスグレモノで、走るピッチに合わせたテンポ(
BPM)の音楽を自動で流してくれるミュージックプレーヤーでした。
ただ、圧倒的にデザインがダサかった・・・。ゴツくてデカくて、内心「これは売れないな」と思っていたら、ほどなく市場から消えてしまいました。
BODiBEATの試用レポはこちら(2011.2)
【3】ランニングアプリの元祖はこれ
スマホの
GPS機能を使ってランニングの走行データを計測する・・・今では当たり前の話ですが、その元祖をご存知でしょうか。
私の知る限り、11年前の2007年にサービスを開始した「
adidas GPS RUN」が現在のランニングアプリの先駆けではないかと推測します(単体の
GPSウォッチは除く)。
![gps_run0003.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410002906.jpg)
これがその画面(
スマホではなく携帯電話です)。自分が走った軌跡を後から見られるのは画期的でした。
adidasと
auの期間限定サービスでしたが、今から思えばその1年後に登場する「
au Run&Walk」の試験サービスだったことは明らかです。
【4】昔はみんなルーファスばかり
トレイルランや旅ランで欠かせない
バックパック。各メーカーが新機軸の機能を謳う新製品を繰り出し、今やどれを選べばよいのか困ってしまうほど。
しかしほんの10年ほど前は種類も限られ、「グレゴリー ルーファス(女性モデルはサンジェム)」の独擅場だった時代があります。
![backpack001.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409222337.jpg)
当時、トレイルランイベントを開けばランナーの8〜9割がルーファス(サンジェム)を始めとするグレゴリー製品だった憶えが。もちろん今も
グレゴリー ルーファスは健在ですが、トレラン
バックパック=ルーファスという時代は過去のものとなりました。
【5】くさいニオイを発するディクトンも消滅
マ
ラソンでは距離が長くなるほどカラダの擦れ対策が重要。レース前、ワセリンや専用クリームなどを全身に塗りたくる人は多いでしょう。
ウェア擦れ防止クリームといえば、昔は「ディクトンスポーツ」という商品が非常に有名でした。
![dicton.jpg](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409232624.jpg)
しかし・・・これがくぅ〜っさい。大会当日の
シャトルバス車内は、おじさんたちから発するディクトン臭が充満。私は独特のニオイがどうしても苦手で、1回使ったきり誰かにあげてしまいました。
ほどなくしてディクトンスポーツは市場から消滅。その後、ニオイが改善された「ボルダースキンケア」という商品に生まれ変わり、現在も販売が続いています。いま思えばあのディクトン臭が懐かしく、もう一度かいでみたい気もしないではありません。
懐かしのランニングギア、いかがでしたでしょうか。そうえいばガーミンも昔は超巨大で、腕に弁当箱つけているみたいでしたね。