ランニングで着地する瞬間、片足(脚)には体重のおよそ3倍の負荷がかかるという。体重70kgの人なら210kgの衝撃だ。
しかも着地の瞬間、足首は内側あるいは外側にぐにゃりと折れ曲がる(ASICSのサイトより「a.着地衝撃による足の変形」動画あり←注!見ると走るのが怖くなる恐れあり)。だからランニングビギナーはクッション性とホールド性の高いシューズを選ばなければならない。
ランニングを始めた頃の私は何の知識もなく、ただデザインがかっこいいという理由だけで靴底ぺらっぺらのエリートランナー向けシューズを購入してしまった。
結果、1回走っただけでまともに歩けなくなるぐらい足底筋を傷めることとなる。ランニングシューズに初心者向けとか上級者向けとかあることすら知らなかった。 スポーツドクターのアドバイスを受け、新たにシューズを購入してからは徐々に痛みがなくなっていった。
ドクターからは「3ヶ月ごとにシューズを買い替える(200km/月)ように」いわれていた。すり減ったシューズで走ることは危険だからだ。しかし、実際は8ヶ月ものあいだ履き続けてしまった。
通算走行距離は約1600km。アウトソールのかかと外側部分が完全にすり減り、air(靴底左の青い部分)がむき出しになっているのがわかる。さすがにもう限界を超えているだろう。 そこで日曜日、2代目となるランニングシューズを買いにスポーツ量販店へ出かけた。
まずはNikeコーナーにてナイキプラス対応シューズを物色。今まで履いていたAIRMAX180+は、ともに十数本ものレース、とりわけ人生初フルマラソンを戦った戦友のような存在だ。だからけっして悪くいいたくはないが、「2足目にもぜひ!」というほどではない。
ナイキプラス対応シューズにこだわっているとどうしても選択肢が少なくなるので、全メーカーに幅を広げた。 これでもないあれでもないと6足ぐらい試し履きした結果、adidasのclimaなんとかというシューズに決定。
予算を5,000円ほどオーバーするぐらい高かったが、決め手はそのフィット感。私の足の甲は幅が狭いので、普通のメンズ向けシューズだとどうしても足の左右が余ってしまうのだ。
新しいシューズはadidas製。当然ナイキプラス非対応だ。しかし私のランニングはもはやNike+iPod抜きでは考えられない。では、今までシューズの靴底に仕込んでいた発信器はどうしよう↓
じつは非対応シューズでもナイキプラスが楽しめるよう、こんなアタッチメントが発売されている。
もちろんNike非公認。そもそもNikeがもっとナイキプラス対応シューズを増やして選択肢を広げてくれればいいのだけれど、一向に増える様子がない。TVCMもさいきん見ない。売れてないのかな、ナイキプラス。おもしろいんだけどなあ。