2度目の正直!?愛知県初の市民マラソン誕生なるか。

先週金曜日、蒲郡市の稲葉正吉市長がシーサイドを走る市民フルマラソン構想を発表しました。この報道を見聞きして期待感を抱くと同時に、「ほんとにやるの〜?」と半信半疑の方も少なくないでしょう。 gamagoori02.JPG というのも、蒲郡市では2012年にも同じような構想を発表したものの、いつのまにか立ち消えになった経緯があるからです。 たしか構想が発表されたのは6〜7月だったでしょうか。大会名は蒲郡ナイトマラソン(仮)」で、某タレントがプロデュースするナイトフルマラソンというふれこみでした。 当時の報道では、蒲郡競艇場を発着点に三河湾スカイラインを往復するコースで、2013年9月ごろに開催という予定まで発表されていた記憶があります。 夜開催かつタレントプロデュースという変則的でイベント色の強い大会ではあるものの、「愛知県初の自治体主導型市民マラソン」の誕生に大きな期待が寄せられたものです。 ・・・しかしそれから2年以上の歳月が過ぎ、具体化された形跡もなく、いつしか蒲郡ナイトフルマラソンの話題も市民ランナーの間で語られることはなくなりました。 そして先週5日の発表です。報道を見る限り、以前発表されナイトマラソン構想とは別物のよう。「ラグーナ蒲郡から西浦半島まで、海沿いを往復するコースを想定」(中日新聞)しているとのことで、コースも大きく異なっています。 gamagoori03.JPG 某タレントの名前も一切出てきません。どうやらまともな正統派マラソン大会になりそうでまずは安心。今度こそ「愛知県初の市民マラソン」に期待が持てそうです。 地域の顔となる「市民マラソン」は素朴がいちばん。タレントだのキャラクターだの、市民ランナーは求めていません。一見たのしそうで派手な演出はやがて必ず飽きられるもの。いっときの注目は集めるかもしれませんが、けっして「文化」には成りえないでしょう。 「地元の方々と触れ合いながら、走りに楽しく集中できる」・・・そんな地域色が濃いランナー本位の正統派大会こそ、郷土に根ざしたマラソン文化を育むと信じています。 蒲郡シーサイドマラソン実行委員会のみなさん、どうか「愛知県初の市民マラソンを開催する」という意義と責任をかみしめ、ブームに左右されない何十年も続く“おらがまち”の市民マラソンを作り上げてください。 gamagoori01.JPG