先週金曜日、
蒲郡市の稲葉正吉市長がシーサイドを走る市民フルマラソン構想を発表しました。この報道を見聞きして期待感を抱くと同時に、「
ほんとにやるの〜?」と半信半疑の方も少なくないでしょう。
![gamagoori02.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410002726.jpg)
というのも、
蒲郡市では2012年にも同じような構想を発表したものの、いつのまにか立ち消えになった経緯があるからです。
たしか構想が発表されたのは6〜7月だったでしょうか。大会名は
「蒲郡ナイトマラソン(仮)」で、某タレントがプロデュースするナイトフルマラソンというふれこみでした。
当時の報道では、
蒲郡競艇場を発着点に
三河湾スカイラインを往復するコースで、2013年9月ごろに開催という予定まで発表されていた記憶があります。
夜開催かつタレントプロデュースという変則的でイベント色の強い大会ではあるものの、「愛知県初の
自治体主導型市民マ
ラソン」の誕生に大きな期待が寄せられたものです。
・・・しかしそれから2年以上の歳月が過ぎ、具体化された形跡もなく、いつしか
蒲郡ナイトフルマ
ラソンの話題も市民ランナーの間で語られることはなくなりました。
そして先週5日の発表です。報道を見る限り、以前発表され
ナイトマラソン構想とは別物のよう。「
ラグーナ蒲郡から
西浦半島まで、海沿いを往復するコースを想定」(
中日新聞)しているとのことで、コースも大きく異なっています。
![gamagoori03.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240410/20240410002730.jpg)
某タレントの名前も一切出てきません。どうやらまともな正統派マ
ラソン大会になりそうでまずは安心。今度こそ「
愛知県初の市民マラソン」に期待が持てそうです。
地域の顔となる「市民マ
ラソン」は素朴がいちばん。タレントだのキャ
ラクターだの、市民ランナーは求めていません。一見たのしそうで派手な演出はやがて必ず飽きられるもの。
いっときの注目は集めるかもしれませんが、けっして「文化」には成りえないでしょう。
「地元の方々と触れ合いながら、走りに楽しく集中できる」・・・そんな地域色が濃いランナー本位の正統派大会こそ、郷土に根ざしたマラソン文化を育むと信じています。
蒲郡シーサイドマ
ラソン実行委員会のみなさん、どうか「愛知県初の市民マ
ラソンを開催する」という意義と責任をかみしめ、ブームに左右されない何十年も続く“おらがまち”の市民マ
ラソンを作り上げてください。