誰もが半信半疑だった
川内優輝選手の
名古屋シティマラソン参戦。エントリーしているのは確実なものの、一般参加のため主催者の告知がなく、果たして本当に出場するのかわからない状況でした。
![DSCN5268 3.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181515.jpg)
大会前に
こんな記事を書いたこともあり、もしも
川内選手が走らなければ「名古屋ランニングジャーナルは嘘つき」ということになってしまいます。
記事を読んで「川内を見に行こうかな」と、沿道に足を運ばれた方もいらっしゃったかもしれません。
「
1万人抜きなるか!」なんて煽っておきながら、川内選手が
DNSなら名古屋RJの信用はガタ落ちです。川内選手にはなんの責任もありませんが。
という理由もあり、4.5km地点に先回りしてハーフの部の選手たちがやってくるのを待ち構えていたときは、「頼むから川内きてくれ!」と心の中で手を合わせていました。
![DSCN5259.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181501.jpg)
やがて先行スタートしたウィメンズマ
ラソンの最終ランナーを見送ったすぐ後、コースのはるか後方から
ハーフマラソンのトップらしき選手が見えてきました。
トップグループはどうやら2人。目を凝らして見ると、先頭は青いユニフォームの欧米人らしき選手。そしてそのすぐ後方にチラチラ見え隠れしているのは日本代表のユニフォームに身を包んだあの男。
![DSCN5267.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181505.jpg)
間違いありません。
川内優輝が本当に名古屋のまちを走っていました。このときの心境を顔文字で表すと、まさに「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」でしょうか。
![DSCN5268.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181508.jpg)
思わず「かわうち〜〜〜〜!」と大声で叫んでしまいました。これで嘘つき呼ばわりされなくて済みます。
![DSCN5270.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181518.jpg)
翌日の
スポーツ報知によると、川内選手は調整の一環としてゆっくり走る予定でしたが、思わぬ強敵(スコット・ウェストコット選手)が現れたため闘争心に火がつき「本気」になってしまったのだとか。
おかげで川内選手の矢のようなガチ走りを見ることができました。その余韻にひたりながらハーフの部の一般ランナーたちへの応援を続けました。
まだ出場選手の半分も通りすぎていない頃、コース前方から地鳴りのようなどよめきと黄色い歓声が聞こえてきました。下の写真を見てください。選手が一斉に同じ方向を向いてます。
![DSCN5327 2.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181529.jpg)
そこには、あっという間に折り返してきた川内選手の姿がありました。
![DSCN5327.JPG](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nagoya-rj/20240409/20240409181525.jpg)
大量の女性ランナーを切り裂くように疾走する、極めてめずらしいシーンが展開されていたのです。川内選手が抜いていくたびに「キャー!」とか「速ーい!」とか歓声が沸き起こっていました。
走りにくいことは事実だと思いますが、つねに女性に囲まれ、黄色い歓声を浴び続けながら走るという状況は、川内選手的にじつはかなり気分が良かったのではないでしょうか。
川内選手自身も市民ランナーを何千人も抜きながら真剣に走るということは、おそらく初めての経験だと思います。やみつきになったりして。
結局、思わぬ伏兵の後塵を拝して“まさか”の2位。それでも川内選手が名古屋に刻んだ
インパクトは相当なものでした。沿道のギャラリー動員数にも確実に影響を与えているでしょう。
ぜひ来年も参戦してほしいと願うばかりです。