30年分の思い出とともに幕を閉じた小さな大会。

全国で大規模マラソンが続々と新設されるなか、30年以上の歴史を持つ小さな小さな大会がその歴史にひっそりと幕を閉じました。 kyoshitsu.jpg 大会名は「浜中学校 校内マラソン大会」。沖縄県うるま市浜中学校で毎年開催されるマラソン大会です。市民マラソンではありませんが、地元新聞社の地域版に記事が掲載されているのを見つけ、なぜか取り上げたくなりました。 浜中学校が3月で閉校となるため、マラソン大会も今年が最後。ラストランとなる今大会の参加者は生徒と島民あわせて約15人でした。 とても小さな大会ですが、先導車はなんとパトカー!『平安座駐在所の伊芸清巡査部長(54)が運転するパトカーに先導されて出走』琉球新報したそうです。 スタート前、『防災無線を通じマラソンの応援が呼び掛けられると、スタート地点には区民が次々と集まった』琉球新報とのこと。 島内のコースを男子は5km、女子は3km走ったそうですが、男子の1位、安里君(中2)のタイムはなんと19分35秒!速い!最後の大会で『歴代最高記録を更新』沖縄タイムスしました。立派です。 校長先生は『最後にふさわしい校内マラソン大会。みんなで走った気持ちは一生残る』沖縄タイムスと語りました。 校内マラソン大会ではありますが、システム化、大規模化、そしていささかブームに迎合しがちな昨今の新設大会には絶対に真似のできない「温かさ」を、記事を読んでいるだけでひしひしと感じました。 さて、浜中学校 校内マラソン大会はその歴史に幕を閉じましたが、うるま市では4月に市民マラソンが開催されます。その名も「第12回 あやはし海中ロードレース大会」。 島を結ぶ海上にかかる橋を走るハーフマラソンがメイン。エントリーはすでに始まっています。春の旅行ついでにいかがですか。