ロードレース慣れしているはずの京都がなぜ?
コースの大幅な変更に始まり、当選発表の延期や交通規制の調整不足など、なにかとゴタゴタしてる感がただよう「京都マラソン」。いったい何が起こっているんでしょうか。
京都といえば「全国高等学校駅伝競走大会(男女)」、「全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」といったメジャー級のレースが開催されてきた歴史があります。そういった意味では官民ともに「ロードレース慣れ」しているはず。
しかも距離は違えど京都マラソンの前身にあたる「京都シティハーフマラソン」が長年行われてきた実績があり、けっして「何もかも初めて」というワケではありません。
訪れる観光客が桁違いに多いという特殊な事情を鑑みても、ちょっとゴタゴタしすぎているような・・・。まあ、その理由をここで探るのはやめておきます。
さて、京都新聞によると、京都マラソンでもっとも懸念されている「交通マヒ」について、京都市が「無料シャトルタクシー」を走らせる案を示したそうです。
主要道路が最大5時間封鎖されるため、「一生に一度の京都旅行かもしれない」方々の中にはお目当ての寺院を拝観できないという可能性が。
このため京都市はマイカー自粛を要請するとともに路線バスの本数を極力減らさず、ルート変更などで対処する方針でした。
しかし、マラソンコースの関係でどうしても路線バス運行が困難なエリア(8ヵ所)では、無料シャトルタクシーを運行して沿道住民や観光客の足を確保するとのことです。
ところで一般歩行者のコース横断について、京都マラソンは「ランパス(物理的にランナーの流れを変え、歩行者を安全に横断させる方法)」を採用するのでしょうか。
奈良マラソンでは数ヵ所でランパスを実施しており、見事に機能していました。京都は道幅が広すぎて無理なんでしょうか。
とにかく、難題は山積みだと思いますが「駅伝・ロードレース王国」の名にかけて無事に開催されるよう祈るばかりです。