ランニング大会ラッシュ!モリコロパークはなぜ人気?
愛・地球博記念公園、通称「モリコロパーク」。オープン以来さまざまなイベントの会場としてにぎわってきましたが、今シーズンはまさにランニング大会ラッシュ。なぜモリコロパークがここまで人気なのでしょうか。
モリコロパークで行われるランニング大会といえば、これまで「ナチュラスロン」「長久手町新春ふれあいマラソン大会」「愛知駅伝」ぐらいでした。しかし今シーズンはブームを反映してか毎週・・・とは言わないまでも多くの大会が開催を予定しています。
先週行われた「EKIDENカーニバル愛知大会」につづき、12月3日「愛知駅伝」、12月11日「ナチュラスロン2011」、12月18日「Run for Peace」、1月15日「長久手町新春ふれあいマラソン大会」、1月下旬「スイーツマラソン」、2月中旬「リビングマラソン」と立て続けに開催されます。
いままで他会場で行われていた大会がモリコロパークに場所を移して開催する例もあるようです。
なぜモリコロパークがここまで人気(主催者に)なのでしょうか。まず一つには道路の使用許可を警察に届けなくてもいい点。これは大きいと思います。
自治体主導の大会ならまだしも、実質的に企業主催のレースで公道の使用許可を取るのはかなり困難を極めるのではないでしょうか。
公道が難しい場合は公園か河川敷での開催となるわけですが、許可は取れても一般来場者までシャットアウトできませんので接触事故などのリスクが伴います。
その点モリコロパークのランニングコースは、ふだん一般来場者が入れない管理道路を使用します(一部区間を除く)。公園でありながら参加者専用コース(大回り1周5km)が提供されることは、管理という面で主催者にとり非常に好都合な要素であるといえます。
交通の便が良いことはもちろん、温水プールの更衣室とロッカーが使用できるのも、主催者と参加者双方にとって大きなメリットではないでしょうか。
モリコロパーク内にはさまざまなアトラクションや施設があるので、レース後も家族みんなで楽しめるのも魅力です。
しかしこれだけ毎週のように大会が開催されると、コース自体はいずれもほとんど同じですから、大会うんぬんではなくモリコロパーク自体がランナーに飽きられる可能性も・・・。
今後モリコロパークでランニングイベントを開催するとしたら、普通の大会運営では参加者の満足は得られないかもしれません。競合が多くコースが同じゆえに、他大会にはない「個性」が求められるでしょう。エントリー料金も選ぶ上で大きなポイントです。
かといってイベントや演出ばかりに気をとられて肝心の競技をおろそかにしては元も子もありません。
一見、主催する側にとって比較的開催が容易に感じるモリコロパークですが、これ以上大会が増えると集客的にとても難しい場所になっていく予感がします。
いずれにしても、モリコロパークには(やや起伏がありますが)緑に囲まれた爽やかで走りやすいコースが整備されています。未体験の方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。