湘南国際マラソンが大英断!「立ちションランナーは失格→永久追放」をルール化。

昨年行われた「第5回湘南国際マラソン」終了後、大会実行委員長・河野太郎氏が画期的ともいえる発言ツイッター)をして注目されました。覚えている方はいらっしゃるでしょうか? imageimage002.jpg その発言とは簡単にいうと・・・「コース沿道で立ちションしやがった犯罪者は、次回から失格&永久追放に処す」というもの。こちらのトピックに詳細を記していますのでご覧ください。 ※下のキャプチャ画像(Twitter)は前回大会後の発言(ツイート)です。 konotweet01.jpg 誠に残念ながら、マラソン大会では必ずといっていいほど立ちション野郎が現れます。それはとくに制限時間の長いフルマラソンに多く、主催者が沿道にトイレを設置してもお構いなしにジャージャー。 大半のマラソン大会は一般道を封鎖して行われます。つまり、「沿道住民の皆さんに多大な不便を強いる」という前提のもとに成り立っています。 しかし、迷惑をこうむっているにもかかわらず、大半の方々が選手を温かく迎え一生懸命応援してくださいます。この沿道からの応援がどれだけランナーに力を与えるか、レース出場経験のあるランナーなら理解できるでしょう。 そんな善良な方々の好意に対して、感謝するどころか小便をひっかけて心をズタズタに傷つける・・・。このような非人間的悪行が許されていいわけがありません。 平気で立ちションをかます犯罪者ランナーの神経構造はいったいどのようになっているのでしょうか。理解に苦しみます。 立ちションランナーの行動パターンは決まっています。1人がやりだすと、2人、3人、4人と次々に増えていき、犯罪者ランナーが横一列にズラッと並ぶというもの。まさに「みんなやってるから俺も」的な日本人の悪しき習性の発露といえるでしょう。 立ちション集団が走り去った後に残るのは、黄色い水たまりとモワモワたちこめたくっさい湯気。それを沿道の住民の方々や子どもたちが複雑な表情で眺めている・・・。なんとも悲しくてやりきれません。 私も東京マラソン2008に出場時、立ちションランナーから被害を受けたことがあります。新宿ガード下にさしかかったとき霧のようなものに包まれ、「なんだろうな」と思ったら小便の湯気でした。思い切り吸い込んでしまいました・・・。 ある立ちションランナーはぬけぬけとこう言い放ちます。「トイレが足りないのは主催者が悪い」「生理現象だから仕方がない」・・・。 それでは、はたして女性市民ランナーが野ションしているところを見たことがあるでしょうか?生理現象だからというなら、人前でウ◯コもできちゃうんでしょうか?できないはずです。何が何でも我慢するはずです。 はたして立ちション野郎は、自宅の玄関先や住んでいる町で集団立ちションされたらどう感じるのでしょうか。案外、何も感じないのかもしれません。平然と立ちションできる神経構造を持つタイプの人間は、周囲が気にならないある意味“幸せな人”ですから。 これまで長年にわたり沿道住民を苦しませてきた「立ちション問題」について、どの大会もなぜか消極的でした。「犯罪」にもかかわらず何の注意も与えなければ規制も設けない。せいぜい「沿道のトイレの数を増やしました」というぐらい・・・。 さてお待たせしました!ここでやっと本題です。こうした立ちションランナーたちに業を煮やした湘南国際マラソンが、憎むべき犯罪行為に対して厳格に対処していくことを明言(前回終了時)。 そして「第6回湘南国際マラソン」を迎えたわけですが・・・ありました!大会要項「その他」の第15項にわざわざ一部赤字で示してあります。以下がその文面(そのまま引用)。 『屋外での排泄行為(立ち小便等)は失格の対象となります。
大会への参加に際し、公共上のマナー、ルールを遵守してください。また、大会開催時間中は仮設トイレを設置しますので、用を足す際は必ず仮設トイレ、公衆トイレ等の施設を使用してください。これらの施設を使用せずに公共の場所で排泄行為を行うことは、刑罰法規に抵触します。公共の場所で排泄行為を行ったことが発覚した場合には、主催者は、当該参加者を失格とし、即刻当該参加者の競技を中止した上、次回以降の参加をお断りさせていただきます。(また、悪質な場合には、通報を行う場合もあります。)』 よくやった!湘南国際マラソン!!「失格」「刑罰」「通報」など具体的な言葉を使って厳格に沿道での立ちションを禁止した大会は見たことがありません。 湘南国際マラソンに続き、他の大会もぜひ見習ってほしいものです。立ちションはれっきとした「犯罪」なんですから。 マナーとして呼びかけるだけでは生ぬるい。湘南国際のようにルール上「失格」とするなど、すべての大会が犯罪者に対して断固とした態度で臨んでほしいと願うばかりです。