7年に1度!善光寺 御開帳vol.1【傾向と対策】編。

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長野 善光寺ではいま、七年に一度の盛儀「善光寺御開帳」の真っ最中。前立本尊(本当の御本尊は秘仏中の秘仏で永久に公開されない)が公開されるため、そのご尊顔を拝みに全国から参拝客が押し寄せます。

私も長野マラソンの前日にふらっと立ち寄ってみようと考えていたのですが、とても「ふらっと」寄れるような甘いものではないことが明らかになってきました。

御開帳中は善光寺の本堂前に「回向柱」というドデカい柱が立てられます。この回向柱と前立本尊の右手が糸で結ばれており、「回向柱に触れること=ご本尊に触れること」となるのだそうです。

この柱に触れるだけで、それはそれは計り知れない御利益がもたらされるのだとか。合掌。 ということで、訪れた参拝客が真っ先に向かうのはこの「回向柱」となります。その第一段階に辿り着くまでが一苦労。1本の回向柱になんと10万人(1日)が押し寄せるわけですから、「気軽にふらっと」なんて気持ちではとても御利益は得られません。

そこで、効率よく御開帳を楽しむためにもっとも空いている時間を調査してみました。 午前9時 写真の中央に見えるのが回向柱です。けっこう空いていますね。前泊すればこの時間でも行けるんですが・・・。

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午前10時 行列ができ始めました。しかし、まだ最後尾が山門の定点カメラに収まっていますからたいしたことはないでしょう。

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午前11時 この時間になるとかなり列が伸びて、横にも広がっていますね。最後尾が気になります。

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午後12時 11時の時点より若干、人数が減っています。昼食どきだからでしょうか。

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午後2時 これはやばいです。行列の横への広がり方がハンパではありません。最後尾はどこまでいっちゃってるんでしょうか。お年寄りが倒れないか心配です。

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午後3時 あ、すごく減ってる!団体様のピークが過ぎたようですね。

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午後4時30分 と、思ったらまた増えてる!行列の幅は狭いですが、縦に長く伸びています。

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・・・なんだか様子がおかしい。列が妙に細く縦長だし、まったく進みません。手前の人たちはしきりに山門側、つまり画面手前を気にしています。どうやら回向柱に触れるために並んでいるわけではなさそう。

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しばらく見続けていたら・・・あ、手前からなんか来た!

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赤い傘の下にいるのは、どうやら偉いお坊さんのようです。「なんか」呼ばわりしてごめんなさい。並んでいる人たちに何やら手を差し伸べています。これを待っていたんですね。なるほど。

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後で調べてみましたら、これは「お数珠頂戴」という毎日行われる行事だそうです。善光寺ホームページによると、「お貫主、お上人のお朝事の行き帰り、参詣者は本堂前の石畳にひざまずいて手を合わせ、お数珠で頭を撫でて頂きます」とのことです。 午後5時 人は多いですが、もう行列らしい行列はありません。

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午後6時 回向柱に触れ放題。柱の根本まで見えてます。午後2時の凄まじい行列が嘘のようですね。

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本堂内にはまだ入れるようですが、内陣(画面奥)はクローズしています。

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以上、朝から夕方までの定点観測でした。 ちなみに回向柱に触れた後は前立本尊のご尊顔を拝むのが通常パターン。時間帯によっては本堂内陣(有料/500円)に入るための大行列が待ち受けています。

暗闇の中で仏様と結ばれる「お戒壇巡り」を体験するなら、さらに行列する覚悟が要ります。<結論> 御開帳は早朝(6時頃~)、または午後3時以降がベスト。

ピークとなる午前11時~午後2時ぐらいは避けた方が無難。ただし上記定点観測は平日の様子なので、土日やゴールデンウイークは状況が異なると思います。善光寺御開帳を特集したガイドブックが市販されていますから、事前に傾向と対策をしっかりたててから出かけられることをオススメします。

 ■定点観測画像はすべて「JANIS 善光寺御開帳」ライブカメラ配信映像からのキャプチャ画像です。本堂の様子もライブで観ることができます。

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