話が違う!と初心者向けランニング教室にクレーム。

YOMIURI ONLINE発言小町」ではランニング関連ネタが少なくありません。これまでも「マラソンの話題をふってくるウザい上司」や「ランニングにハマりすぎて家庭崩壊」ネタなどいくつか取り上げてきました。本日の小町ネタは、とあるランニング教室への不満をぶつける方のお話です。 ikari.jpg トピックを立てたのは、『今年の春から、市が主催する初心者向けのランニング講座を受講』したRさん。 初心者対象ということを確認したうえで受講したRさんでしたが、『いざ始めてみると、全くの初心者は半分もいなくて、ほとんどの方が経験者』だったそう。 講師は2名いたとのことですが、Rさんは『私たち全くの初心者は蚊帳の外といった対応』だったと憤慨しています。 講座の前期最終日に全員で距離走を行いましたが、Rさんほか数名が完走できませんでした。しかし講師はなぜか『全員完走できてよかったです』と言ったとか。 Rさんはこれを『完走できそうにない奴は辞めろ』というニュアンスだったと主張。業を煮やしたRさんが後期講座をキャンセルする旨の連絡を入れたところ、またしても冷たくあしらわれた、と感じたそうです。 講師に直接『初心者向けの講座のはずなのに、経験者ばかりに指導し、初心者に対応してくれなかった』ことを訴えても返事が「はい」だけだったとも・・・ ・・・ランニング教室が増える中、いかにもありそうなお話です。もしかしてRさんに共感する人は少なくないのかも。 教室主催者や講師の立場から見たらとても難しい問題です。ひとくちに「初心者」といっても、それこそ走力は千差万別。指導を一人ひとりに合わせるのは不可能ですし、もしも個別指導をのぞむならパーソナルコーチを雇うべきでしょう。 たとえば「アミノバリューランニングクラブin愛知」の場合、メンバーは100名以上いて、1回の講座につき50〜100人は集まります。その中にはサブスリーの人もいれば、ほとんどカラダを動かしたことがないような人も。 そこで同クラブではどうしているかというと、レベル別に細かく15グループぐらいに分け、それぞれにコーチ(おもに陸上競技部所属の学生さんが授業の一環として対応)をつけて指導にあたっています。 「監督が大学教授なのでコーチに学生が使える」「大手企業がスポンサー」というメリットがあるから可能であり、これを自治体主催のおそらく低予算のランニング教室で真似する(講師を複数雇う)ことは不可能でしょう。 すると、どうしてもレベルに合わない人が出てきてしまいます。ランニング教室需要が増えるなか、今後同種のトラブル(金返せ的な)が起きないとも限りません。募集時、単に対象を「初心者」だけにするのは危険だということがよくわかります。 ・・・ただ、今回のRさんの投稿をよーく読んでみると、どうも“クレーマーの単なるぼやき”のような気が・・・。というのも、講座の最終目標は「10kmレース完走」なんだそうです。フルマラソンではありません、10kmです。 しかもRさんは『私たちは、この講座で最長5kmしか走っていません、なのに2ヶ月後にいきなり10km完走しろとは無理でしょう』と、素で言っている様子がうかがえます。 5km走れる走力を持っている人が2ヵ月後に10km完走・・・どう考えても余裕だと思いますし、講座オンリーで走力がつくと思っているところに大きな勘違いがあります。 たとえば「英会話講座」に通っただけで英語がペラペラになるとは誰も思わないでしょう。 まあ、世の中にはいろんな人がいるものです。ランニング教室にかぎらず、不特定多数のお客さんを相手にする商売はいろいろと気を遣いますね。 ※当該トピックへのリンクは張りません。ご了承ください。