箱根駅伝まであと7日。今か今かと心待ちにしている市民ランナーも多いのではないでしょうか。本日は第88回目を数える箱根駅伝の話題・・・ではなく、番組内限定で流れる特別CMの話題です
箱根駅伝をスポンサードしているサッポロビールのプレスリリースによると、「サッポロビール2012年企業広告特別篇」と題し、あの村上春樹さん執筆によるCMが4話シリーズで放映されるとのこと。
テーマはズバリ「走ることについて語ること」。氏の著作である『走ることについて語るときに僕の語ること』(文春文庫)に綴られた文章を、今回のシリーズCMのためにリライトしたそうです。
各話60秒で合計240秒の“超大作”。内容は以下のとおりです。(プレスリリースより引用) 第1話/すっかり日も暮れたグラウンド。ナイター照明を背に走り続ける陸上部の若者達。ただ淡々と、しかし必死に自分達を追い込む彼らの姿を追いました。
機械のように正確に動き続ける筋肉。何周しようとも、一糸乱れない集団。走ることで、自分自身と対話を重ねていく彼らの真剣さ、ひたむきさが表れています。
第2話/ピストルの音と共にレーンを走り出す子供達。声援を送る家族や先生。そんな幼稚園の運動会を撮影し、見守られながら懸命に走る子供達の姿を見つめました。そこには、この日に向けた子供達の練習の成果や、成長を優しく見守り続けてきた家族の思いが表現されています。
第3話/フルマラソン、42.195キロのゴールシーンだけを映像として積み重ねていきました。ゴールした喜び。噴き出す身体の痛み。走りきった達成感。 一人一人のゴールのドラマを見つめます。ゴールは、長いフルマラソンの中の僅か数秒。しかし、その瞬間には、ランナーの42.195キロのドラマが、そし て、ランナーの人生の断片が映し出されています。
第4話/いつものように母親が作る朝食を食べ、ランニングに出かける高校生の男の子のある日の朝の光景をドラマにしました。ランニングの途中、神社でお参りをし、ふと砂浜で海を見つめる。“走る”ということの中に込められた、新しい世界、新しい未来への願いを表現しました。
メガホンをとるのは、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を獲得した『誰も知らない』などの作品を手がける是枝裕和監督。ナレーションは女優の仲間由紀恵さん。 エリートランナーのことはよくわからない私は、箱根駅伝よりもむしろこの特別CMのほうが楽しみだったりします。
ハードディスクに録画して、4篇続けてじっくり鑑賞しようと思っています。 放映日は1月2・3日。箱根駅伝の放送枠の中で。ちなみに村上春樹さんの執筆料相当額は東日本大震災被災地へ全額寄付されるそうです。 走ることが大好きな市民ランナーのみなさん、お正月は箱根駅伝・・・のCMに注目しましょう。