世界のトップとガチ勝負できるマラソンの魅力。

長野マラソン北海道マラソンが人気を博している大きな理由のひとつ。それは、一般の市民ランナーが国内・海外のトップ選手と同じ舞台に立てること。しかもそれはエキシビションでも何でもなく、正真正銘のガチ勝負を挑めるという点が他のスポーツではあり得ない魅力です。2011年の東京マラソンで、まさにそんな大規模マラソンならではの魅力が頂点の極みに達しようとしています。 tokyomarathonimage.jpg 東京マラソン財団の発表(10月29日)によると、来年2月に行われる「東京マラソン2011」に、皇帝・ゲブレシラシエの参戦が決定したということです。ハイレ・ゲブレシラシエ選手は、2時間3分59秒という驚異的な世界記録を保持するエチオピアの長距離ランナー&英雄。 まさにマラソン界の頂点に君臨する選手であり、ゴルフでいえばタイガー・ウッズ(違う?)、テニスでいえばロジャー・フェデラー(史上最強)、レスリングでいえばカレリン(霊長類最強)、相撲でいえば朝青龍(所属モンゴル)のような“絶対王者”なのです(注:ゲブレシラシエは現役です。念のため)。 そんな神のような存在の選手に真剣勝負が挑める。それが「マラソン」というスポーツなのです。これがレスリングだったらどうですか。カレリンと真剣勝負・・・死にます。 じつはゲブレシラシエはすでに2006年の福岡国際を走っています。しかし福岡国際は一部のエリート選手しか出場できないため、今回の東京マラソンが日本では初めて一般の市民ランナーと相まみえる舞台となるわけです。3万数千人 vs 1人。数のうえでは市民ランナーが圧倒的有利ですが、果たして・・・。 ゲブレシラシエが世界記録を出したのは2008年のベルリン。翌2009年の同大会は2時間6分8秒、2010年のシーズンベストは2時間6分9秒と、全盛期に比べてやや記録が伸び悩んでいるような印象を受けます。しかし世界記録保持者であることは変わりませんし、現在も世界最速の最右翼にいることは間違いないでしょう。 東京マラソン2011の賞金額はまだ決定していないようですが、前回通りだとすると優勝賞金は800万円。これにビクトル・ロスリンが持つコースレコード(2時間7分23秒)を更新するとプラス300万円。さらに、世界記録を更新しちゃった場合はプラス3千万円と、合計4100万円をゲットできることに(ギャラはもっとすごかったりして)。その可能性のもっとも高い男が、ついに東京へと乗り込んでくるのです。 私もまた、東京マラソン2011出場というこの上ない機会をいただきました。この幸運をムダにすることなく、ゲブレシラシエの背後30kmにぴったり着けてプレッシャーをかけ、果敢に勝負を挑みたいと思っています。 話は変わりますが、名古屋市が都市型大規模市民フルマラソンに関するアンケートを実施しています。「問3」の「その他」の空欄は文字数制限がないようですので、意見がある場合はこちらで自由に表明できそうです。