2009「刈谷市かきつばたマラソン大会」。

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第37回 刈谷市かきつばたマラソン大会を実走取材してきました。刈谷市は名古屋から電車で30分ほどの街で、トヨタ自動車系の企業が多いことで知られています。そんな刈谷市で毎年行われている市民マラソンに初参戦してきました。

かきつばたマラソンはランネットの大会検索には出てきません。募集定員も1500名(実際の参加は2000名)とかなり少なめ。つまり、より多くの参加者を市内外から集めて開催する昨今の自治体主催大会とは異なり、あくまでも地域向けの「市民サービス」という性格をかたくなに守った(?)大会です。

 

立派な会場(ウェーブスタジアム刈谷)でキャパもじゅうぶんですから5千~8千人規模の大会も可能だと思います。が、あえて主催者は「定員1500名(締切を待たずに定員に達した)」規模の大会で「よし」と考えているようです。私は今回スポーツエントリーで大会の存在を知り、申し込みました。

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事前に何のアナウンスもされていませんでしたが、ゲストは大南博美・敬美姉妹&シドニー五輪マラソン代表の佐藤伸行氏と豪華なラインアップ。ちなみに大南姉妹は地元刈谷市の企業、トヨタ車体所属の選手です。

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種目は中学生の部、5キロ、10キロ、ファミリージョギングの4部門。私は10キロレースに参戦。10キロの部はわずか900名程度でしたが、なぜか2組(年齢・性別)に分けてのウェイブスタートを採用していました。極端に走路が狭いわけでもなく、正直、あまり意味がないような気もしないではありませんでした。できればみんな一斉に走った方が楽しいですから。

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コースは競技場周辺をちょこちょこと走る曲がり角たっぷりのルート。一部周回コースになっていて、1周目にフィニッシュラインを通過します。これ、選手としてはかなりの精神的負担。 最悪なコース設定の一つに「ゴール地点が近づいてきてまた遠ざかる」というパターンがありますが、終盤で一度フィニッシュラインを通過してからさらに競技場を出て数キロ走るのは、真夏並みの暑さもあいまってダメージが大きかったです。

 

というわけで心がポキッと折れ、今期ワーストタイムでフィニッシュ。とにかく暑くて走っている最中はときおり「オエッ」と吐きそうになる局面が何度もありました。走る以外は何のイベントも出店も一切ありませんので、サクッと走ってパッと帰りたい人にはおすすめです。

 

<大会講評>

駐車場あり。最寄りの名鉄「富士松」駅または「一ツ木」駅から徒歩約20分ほど。案内などは一切無し。参加賞はタオル。更衣室あり。出店、ブース一切無し。参加者が少ないためトイレはじゅうぶん。計時はナンバーカード貼付型タグ。記録証は即発行。距離表示は分かりにくい。給水は1箇所(10キロの部は2回通過)。一部周回コース(10キロ)。河川敷の砂利道あり。歩道走行あり。若干上り下りがあるものの、ほぼフラットといって差し支えない。参加者が少ない大会にもかかわらず、2周目にはスポーツドリンクが切れていた(さすがに水はあった)。まだ1周目の選手もたくさんいるのに、30度の暑さの中のランニングでナトリウムが摂れないのは非常に危険だと感じた。ということで、これといって特徴をあげにくい大会ですが、名古屋周辺でこの時期に開催するロードレースとしてはかなり貴重だと思います。