被災地・岩手のマラソン大会が開催決定を宣言。

全国的にマラソン大会の中止が相次ぐなか、本日、ある大会が「開催決定」を発表しました。開催地は岩手県。多くの被災地を抱える、あの岩手県です。 iwate_ginga.jpg 被災地ではない地域の大会ですら中止に追い込まれるケースが多い中、非難を恐れず開催を決めたのは「いわて銀河100kmチャレンジマラソン」。その名のとおり100kmウルトラマラソンがメインの大会です。 今回の決定にあたっては実行委員会でも賛否両論だったようですが、最終的には『岩手がこの難局に負けずに頑張っている姿を発信することが大切なことだと判断』したのだそうです。 他の大会と同じく「中止」にすれば、おそらくそのまま何事もなく過ぎていったでしょう。ましてや被災地です。誰も文句を言う人などいなかったはず。ところが、「いわて銀河」はあえて“いばらの道”を選択しました。 『困難な時だからこそ実施し、岩手を元気に』というメッセージにも現れているとおり、開催を決めた背景に事務局の「強い信念」を感じました。 “右に倣え”で神社の神事まで自粛する世の中(とくに西日本)へ向け、当の被災地から放たれた強烈な一撃であるような気もしています。「おい、あんたらが沈んでどうする!もっと経済活性化させて復興を後押ししてくれよ!」とでもいうような。 被災地域ではない私たちが気後れしているうちに、岩手県はとっくに前を向いていました。岩手は「Welcome!」と手を差し伸べてくれています。これに応えないわけにはいきません・・・ ということで、6月12日開催の「いわて銀河チャレンジマラソン」参戦決定!100kmの部です。私自身ウルトラマラソンの経験がなく、準備期間も少ないため50kmの部にしておこうか迷ったのですが、特別な大会になる予感がしたので思い切ってチャレンジすることに。 板橋Cityや長野マラソンで使うはずだった旅費を「いわて銀河」に投入し、いっぱい食べていっぱい買って、少しでも多くのお金を岩手に落としてこようと思います。ただ、自分が走りたいから走りにいくわけで、「被災者の方々のために」なんておこがましい考えはありません。 エントリーは5月12日まで。定員が全部門あわせて1500名程度と少なめですから、迷っている方は早めに申し込まれることをおすすめします。100km、50km、10km、そして4〜8人でタスキをつなぐ100km駅伝の各部門があります。さあ、6月はみんなで東北・岩手に行こう!