自治体の数だけ存在するといわれるマラソン大会(ロードレース)。その多くは、街中や河川敷などがコースに設定されています。夏から秋にかけて行われることが多い「トレイルランニング」「クロスカントリー」では、山や高原がその舞台となります。ところが中には、ふだん絶対に走れない(立ち入れない)場所を走ることができるマラソン大会も。いったいどんなところを走るのでしょうか。
その1<空港の滑走路を走る><br>
新空港オープン時や滑走路増設時に行われることが多い滑走路ラン。場所が場所だけに毎年開催というわけにはいかず、滑走路運用前の1回限りというケースが多いようです。昨年は関西国際空港の「関空第2滑走路オープン」を記念して、「2007新地球Run in KIX」が開催されました。関空の滑走路を走れるたった1度のチャンスということもあり、全国からランナーが集まったそうです。
私もぜひ出場したかったのですが、日程的に無理でした。 もう滑走路を走れるチャンスはないだろうな・・・と思っていたら、島根県の石見空港の滑走路を走るマラソン大会が10月に開催されるというニュースが飛び込んできました。日本陸連公認大会になる予定で、ハーフや10kmの部などが設けられるそうです。しかし、名古屋から島根県はちょっと遠い・・・。お近くの方はどうぞ。
その2<レーシングコースを走る><br>
もっともポピュラーなのは毎年12月に行われる「鈴鹿シティマラソン」ではないでしょうか。F1や8耐をはじめ、数々の国際レースの舞台となった「鈴鹿サーキット」レーシングコースを爆走できる大会です。ただしサーキット内はかなり起伏が激しいため、とくにハーフは前半飛ばし過ぎると、後半(サーキット内の6キロほど)痛い目に遭います。
もう一つのビッグサーキット「富士スピードウェイ」でも、毎年12月に「富士マラソンフェスタ」が行われます。富士山を仰ぎ見ながら走るのは爽快でしょう。栃木県の「ツインリンクもてぎ」で開催されるのは「INDY JAPANサーキットマラソン」。今年は5月5日の子どもの日に開催。申込み締め切りは4月10日なのでまだ間に合います。ゴールデンウィークのレジャーついでにどうぞ。
その3<競馬場を走る><br>
名古屋の隣、豊明市で11月に開催される「とよあけマラソン」は、「JRA中京競馬場」が発着点。毎年「名古屋シティマラソン」と日程が重なることが多く、未だに参加したことがありません。岐阜県の笠松競馬場で開催される「新春ファミリーマラソン大会」は、1月下旬に開催される参加者1000人未満のこぢんまりとした大会。それでも30年の歴史があり、地域の方に愛されているようです。
その4<自動車専用道を走る><br>
これも滑走路と同じく、開通前の記念イベント的に開催されることが多いようです。たとえば2005年の「豊田マラソン」は例年のコースを変更して、開通間際の「東海環状自動車道」がコースとなりました。当然、この年一回限りです。同年開催の「可児シティマラソン」も同じく東海環状自動車道がコースでした。
その5<瀬戸大橋を走る><br>
「瀬戸大橋開通20周年記念事業橋上イベント 健康マラソン・健康ジョギング・健康ウォーク」は、文字通り瀬戸大橋を走るマラソン大会。やたらと名前が長いので愛称を付けた方がいいかもしれません。開催は4月13日ですが、残念ながら申込みは締め切られています。
その6<砂浜を走る><br>
高知県黒潮町の砂浜を走れるのは「大方シーサイドマラソン大会」。昨年の参加者は625人。規模は大きくないですが、24年の歴史があるそうです。参加料は郷土料理付きのペアの部が4,500円。開催日もゴールデンウイークまっただ中の5月3日(締め切りは3/31)なので、行楽ついでに参加してみてはいかがでしょうか。
その7<米軍基地内を走る><br>
めったに入ることができない米軍基地内を走れるのが、横田基地(東京都福生市)で行われる「フロストバイトロードレース」です。例年7,000名もの参加者が集まる超人気大会で、アメリカンな雰囲気を味わえるのも魅力なんだそうです。 さて、もっとじっくり探せば、変わった場所を走るマラソン大会がまだまだありそうです。たまにはこうした大会を選んで出場するのも楽しいかもしれませんね。「こんなところを走る大会があるぞ!」という情報をお持ちの方、ぜひお知らせください。