奥三河旅ラン vol.1<新城市① 湯谷温泉から望月街道を県民の森へ>

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愛知県の「奥三河」といえば、ランナーにはトレイルランのイメージが強いと思いますが、気ままな「旅ラン」に適した観光コースも充実していることをご存知でしょうか。そこで奥三河の魅力を再発見するべく、新城市・設楽町・東栄町・豊根村の4市町村を旅ラン取材してきました。

奥三河旅ラン特集の第1弾は新城市。2016年に新東名の新城ICが供用開始され、名古屋からのアクセスが飛躍的に向上しました。新城といってもかなり広く、見どころもたくさん。今回は1泊2日の行程で、まず初日は湯谷温泉から宇連川沿いに愛知県民の森まで走りました。

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旅ランのスタート地点は湯谷温泉の公共駐車場。無料です。この駐車場のすぐとなりに足湯があるので、走った後に疲れを癒やすことができます。

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スタートから100mも進まないうちに国指定天然記念物「馬背岩」の看板を発見。細い道を河原まで下りていきます。

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およそ1,500万年前の火山活動でできた岩で、馬のタテガミのようにみえることから命名されたとか。宇連川の流れとあいまってとてもきれいでした。紅葉シーズンならさらに美しいでしょう。

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温泉街の入口付近にあるJR飯田線の湯谷温泉駅。駅舎は閉ざされており無人でした。改札もなく直接ホームまで行けてしまいましたがよかったのでしょうか・・・。

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湯谷温泉の中心街には8件ほどの宿が立ち並んでいます。おしゃれなカフェ&ゲストハウスもありますが、これについては後ほど。

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しばらく進むと、軽自動車がやっと1台通れるぐらいの細い道に。このあたりから緑が多くなっていき秘境感もアップ。この道は望月街道といい、明治時代に地元の豪商・望月喜平治が私財を投じて開設した全長14kmの道だそう。

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いわば手作りの道ですが、現在は県道439号になっています。いちおうクルマは通行できるものの、めったに通りません。取材当日もただの一度もクルマに出合いませんでした。

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右手にはつねに宇連川(板敷川)のすがすがしい流れが続くため、自然の中のリバーサイドランが思う存分楽しめます。

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飯田線のすぐ隣を走るのも醍醐味のひとつ。ご覧のとおり柵もフェンスもありません。場所によってはちょうど目の高さに線路がきます。

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列車がきたらさぞや迫力あるだろうとしばらく待ちましたが、20分ほど経っても現れず。結局この日はタイミングが合わず、走っている列車を間近で見ることはできませんでした。

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望月街道は飯田線を何度も横断しながらグニャグニャ進むため、やたらと踏切に出くわします。しかし、一度もひっかかることなくスムーズに通過。むしろ1回ぐらいは踏切待ちしてみたかったかも。

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もともとこのあたりは岩場が多く、宇連川の川底に鎮座する大小様々な岩石の景観も大きな見どころ。

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中でも長年の水の流れによる侵食で生まれたポットホール(おうけつ)は必見。下の写真は「槙原のポットホール」と名がつけられています。

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秘境感漂う望月街道をさらに進み、やがて巨大な岩をくりぬいて造られた槇原トンネルを抜けると愛知県民の森はすぐそこ。

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右手に赤い橋が見えてきたら、渡らずに直進。ほどなくして愛知県民の森に到着です。

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県民の森はナゴヤドーム約120個分の広さ。いくらでもコースが取れるため、体力・走力に合わせて自由に走ることをおすすめします。

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園内には気軽に歩ける(走れる)コースから登山レベルのガチなコースまでいくつか設定されています。「森」と名はついていますが、ナメてかかるとえらい目に遭うかも。もちろんロードランニングの延長として走れる園内道路も整備されていますのでご安心を。

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県民の森のセンター施設「モリトピア」にはレストランや日帰り入浴施設もあります。こちらで食事休憩をとったり汗を流したりするのもいいでしょう。

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湯谷温泉駐車場から県民の森の入口まで片道3.5kmほど(+県民の森を走る距離)。帰りは途中まで同じ道を走ります。帰路1.5kmほどの地点に、往路で気になっていた赤茶色の橋が。もちろん渡ってみます。

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橋を渡った先にはお店のような建物が並んでいました。看板には「奥三河蒸留所」の文字。なんだろうと近づいてみると「定休日」の札が・・・。

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後で調べてみると、奥三河蒸留所とは自然と美をテーマにしたアロマ関連の体験型施設で、飲食施設も併設しているのだとか。ちなみに現在、営業日は土・日・月の週3日だそうです。 奥三河蒸留所がある板敷川テラスから川の対岸にあたる国道151号へ。

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かわいい建物の郵便局や「能登瀬の大銀杏」を横目に見ながら走ります。

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駐在所の手前で右折すると、温浴施設「鳳来ゆ〜ゆ〜ありいな」が。立ち寄りたいところですが、湯谷温泉駐車場はもうすぐなので一旦スタート地点に戻ってからクルマで来たほうが後々ラクかかもしれません。

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そのまま再び湯谷温泉街を通過して湯谷温泉駐車場にゴール。県民の森でどれだけ走るかにもよりますが、3〜5時間ぐらいみておけばゆっくり旅ランが楽しめるのではないでしょうか。 さて、冒頭でも触れましたが、湯谷温泉には正統派の日本旅館の他に、おしゃれなカフェ&ゲストハウスもあります。それが宇連川沿いに佇む「Hoo! Hoo!」(ホーホー)。  ※バーベキュー、足湯、館内写真の一部はHoo! Hoo!提供 

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純日本家屋の引き戸を開け中に入ると、いきなりおしゃれなバーカウンターが。このギャップがいいですね。窓に映る宇連川の景色もいい感じ。

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2Fはゲストハウスになっており、一棟貸し(〜12名まで)にも対応するためチームやグループの合宿にもぴったり。

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川を眺めながらのBBQプランも。

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玄関横には足湯もあります。

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これからの紅葉の季節は予約が取りにくいかもしれませんが、気になった方はいちど問い合わせてみてください。

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