東京マラソン2021のエントリー受付がスタートしました。2020年大会当選者の移行希望者を引いた残枠が事実上の当選数となります。いずれにしても狭き門であることは間違いありません。仮に当選したとしても新型コロナ対策でかなり大胆な変更があるため、よく規約を読んだうえでエントリーされることをおすすめします。
緊急事態宣言が全国で解除されたとはいえ、いまだくすぶり続ける新型コロナウイルス感染症。大規模マラソン大会復活の機運は高まっているものの、すべて従来どおりといかないことは市民ランナー共通のコンセンサスではないでしょうか。
もちろん東京マラソン2021も例外ではなく・・・どころか、想像を超える厳戒態勢でのぞむ姿勢であることがわかりました。 東京マラソン2021の「感染症予防対策等に関する規約」から、参加者の行動に大きく影響する部分を抜粋して紹介します。
■一般参加ランナーの荷物預かりなし
これ、事前に知っておかなければ大変なことになります。とくに大きな荷物がある前泊者は、知らずに会場に来てしまうと42.195kmを荷物担いで走るハメに・・・。 当日の荷物預かりがないことから周辺のコインロッカーは争奪戦必死。ロッカーをあてにしていたのに空いていなかった場合も悲劇です。前泊者はホテルに荷物を預け、すぐに走れる格好でスタート会場に来る必要があります。
■会場に更衣室の用意なし
当日、更衣室が用意されません。前述のとおり荷物預かりもないため、号砲直前まで上着を着ていたい人やフィニッシュ後すぐに着替えたい人は、ランニング用バックパックを背負って走るなどの対応が必要です。 ちなみに不要になった衣類の回収も行われないため、寒さ対策のカッパを捨てることはできません。時季的に寒さ・暑さ両方の対策が必要となるため、やはり収納のためにバックパックの使用をおすすめします。
■スマートフォン携行必須
スタートエリアにて、スマホの体調管理アプリ(記録状況)と写真による本人確認が行われます。荷物預かりがないことから必然的にレース中はスマホの携行が必須に。 これ、地味に困る人も多そう。なぜなら防水性能が低いスマホの場合、汗で濡れてしまう可能性があるほか、暑くても安易に水をかぶることもできません(開催日の10月中旬は暑くなる可能性大)。心配な方はスマホの防水対策も講じておきましょう。
■レース中であっても沿道のトイレ・救護所ではマスク着用
スタートまではマスクの着用が義務付けられますが、レース中は本人の判断に委ねられています。ただし、沿道のトイレや救護所を利用する際はマスク着用が義務付けられますので、つねにマスクを携行する必要があります。
■給水テーブルはナンバーカードごと
給水はナンバーカードごとに決まったテーブルを使用します。これについてはそれほど不便には感じませんが、当日暑くなった場合は給水頻度も高まるため、多少混雑が生じるかもしれません。 給食も種類・数量が限られるとのことなので、ある程度は自分で用意する必要があります。
■収容バスなし 関門アウトになったとしても、バスで送ってはくれません。そもそも荷物預かりがないため会場に戻る必要がなく、そのままサヨウナラ。レース途中で棄権する場合に備え、交通系ICカードや現金の携行は必須です。
■フィニッシュ会場の屋内更衣エリアなし
屋外に簡易な更衣エリアは設けられるようですが、事務局は「できるだけ更衣はせず、速やかにお帰りいただくようご協力をお願いいたします」としています。男性はまだしも、女性ランナーは対策が必要ですね。
以上、東京マラソン2021の「感染症予防対策等に関する規約」から参加者に大きな影響をおよぼす項目を抜粋して紹介しました。今大会は、バックパックを背負って走るランナーが激増する予感・・・。 今回、返金規定についても細かく定められていますが、これについては日を改めて紹介します。