以前デサントが行った調査で、ランニング習慣を1年以上続けられた人はわずか23%と、じつに8割近くもの人が半年以内に走ることをやめてしまうという実態が明らかとなりました。こうしたことから、数年~数十年にわたって走り続けている方は、それだけで筋金入りのランナーと呼べるのではないでしょうか。
しかしながら、そんな自他ともに認めるランナーもモチベーションが低下する時期があります。長引くコロナ禍でマラソン大会出場機会がない今はなおのこと。 私の周りにも、以前精力的に走っていた人が「かれこれ半年は走っていない」と、事実上の“引退”状態になっているケースも少なくありません。
「ランニングはやめたくない。でも走る気がわいてこない」という感覚は、長年走っている方なら理解できると思います。 モチベーション低迷からの脱却策としてはウェアやシューズを新調する、未知のコースを走るなどいろいろありますが、どれも付け焼き刃にすぎません。
低下したモチベーションは焦って一気に上げようとせず、ゆっくり徐々に戻していくのがベター。あえて週末に限定して走ってみるとか。 単独ではすぐに飽きてしまい距離が踏めないという方は、誰かと一緒に走れば少しは気が紛れます。
走ってくれる仲間がいない、あるいはすでに出来上がっているグループに入るのは気が進まない・・・という方は、様々なクラブ・団体が主催する不特定多数向けのランイベントに参加してみるのもいいでしょう。
むしろ企業が主催する有料イベントのほうが、無駄な気遣いをしなくて済むぶん気がラクです。メンバー同士の面倒くさい人間関係に巻き込まれることもありません。 マラソン大会という目標が無い今、こうした民間ラニングイベントへの参加はランに対するモチベーション維持に役立つでしょう。