ステイホーム期間中、運動不足解消のためジョギングを始めた人はいったいどれぐらいいるのでしょうか。誰でも気軽にできる運動だけに、それなりの数の人がランナーデビューを果たしたと考えられます。海外でもその傾向は同じく、Netflixやアマプラ漬けで過剰となったカロリーを消費すべく多くの人がジョギングを始めているようです。
こうしたビギナーランナーやステップアップしたい市民ランナーに向けて、トロント大学(カナダ)の中・長距離コーチTerry Radchenko氏がポイントごとにアドバイスを示していますのでその概要をご紹介します。
<1>コロナ禍中において走り始めることの意義は?
平常時であれば、私たちは移動や仕事などで知らないうちに運動しています。しかし現在は家で過ごすことが長くなり多くの人が運動不足に。心と体の健康を保つ意味でもランニングを始めることはすばらしいアイデアです。安全を確認し、社会的な距離を保って実践しましょう。
<2>いままでランニング習慣がなかった人へ
重要なのは「ゆっくりと始める」ことと、自分の「体の声に耳を傾ける」こと。どのように走り始めるかはあなたの運動経歴や基礎体力などによって異なります。今までほとんど走ったことがない人は、週に3回、20~30分程度からスタートしましょう。
<3>20~30分走る続ける自信がないときは?
ウォーキングとランニングの繰り返しでも大丈夫です。初日はランニングとウォーキングを1分ずつ5回セット続けてみてください。数日このルーチンを繰り返し、慣れてきたら2分走って1分歩くなど徐々にランの時間を増やしていきましょう。
<4>走り始める前の準備
学生アスリートがトレーニングの前に行うのは、アクティベーション・サーキットです。静的ストレッチとの違いは「体を動的な状態を保つこと」。わずか5分でできますが、その効果は絶大。首、肩、股関節、ハムストリングなど、あらゆる筋肉をアクティベートして運動に備えましょう。
<5>ランナーのためのより良い食事とは
十分なタンパク質、良質な脂肪、炭水化物を摂取できていること。一方、糖分が多いものや加工食品のように、カロリーが高い食材はメニューから削除することを検討しましょう。
<6>走る場所によるメリットの違いは?
基本的には柔らかい路面の方が体に負担がかかりません。表面が硬ければ硬いほど衝撃を吸収しにくくなります。ただ、理想的な場所が近くにあるとは限りませんので神経質になる必要はありません。芝生の上、自転車道、街の歩道、土の道など、可能な範囲で意図的に切り替えることにより様々な路面に体が順応し、ケガをしにくくなる傾向があります。
via:Taking up running during COVID-19? U of T track coach shares his tips for beginners(U of news)