マラソン大会が軒並み中止に追い込まれるなか、地域のランニングクラブも練習会を休止する動きが出ています。走友会のような同好会的集まりならともかく、ビジネスとして運営しているクラブ(ほぼ個人経営)はいま存続の危機に立たされているといっても過言ではありません。
マラソン大会の中止やランニングクラブの練習会休止が相次ぐなか、モチベーションが保てず「お金もったいないし、クラブ辞めようかな」と考えている人がいるかもしれません。
しかし今こうした退会者が増えると、多くの個人経営クラブは頼みの綱の固定収入まで絶たれることになり、たとえコロナ禍が収まったとしても再起不能に陥る可能性があります。
「他の業種だって同じだろ、そんなこと知るか」という反応はごもっとも。ただ、草の根のラニングクラブは地域のランニング文化そのもの。
9年前の震災時を思い出してください。全国の市民ランナーは迅速に反応し、チャリティラン開催やRUN×10運動など様々なカタチで義捐金を集め、被災地に送る動きを見せました。
同じように今、地域のラニング文化の危機と捉え、たとえば所属するランニングクラブを支援する=退会しない(もっと言えば義捐金を送る感覚)という考え方に切り替えることはできないでしょうか。
もちろんそれぞれに事情があり、「ランニングどころではない」状況に追い込まれている人も少なくないはず。あくまでも可能な方という前提で、「こんな考え方もあるよね」という提言でした。