さいたま国際マラソンが次回の開催を見送る方針であることは既報の通り。これまで東京、横浜と“たらい回し”にされ、ついに埼玉もギブアップといったところでしょうか。・・・実はそこ(国際マラソン)にはあまり興味がなく、気になるのはむしろ「市民マラソン」部分の行方です。
いちおう『主催者側は来年以降、市民マラソンとして実施する方向で検討』(NHK)しているということですが、『「地元では地域への経済波及効果は限定的だ」などと指摘する声』(NHK)が出ているそうで、あれれ、ちょっと怪しい雰囲気・・・。
仮に市民マラソン部分も含めて全て廃止となれば、わずか5年でその歴史に幕を閉じることに。都市型大規模市民マラソンとしては前代未聞の事態であり、都市型フルを抱えている他自治体への影響が懸念されます。
大会をやめたがっている自治体、じつは少なくないのでは?「あの埼玉がやめるならうちもいいよね」的に、雪崩を打って終了を決める大会が続出したりして。 ここ数年、大会の歴史に幕を閉じるランニング大会が相次ぐ中、ついに町のラン文化の象徴ともいえるフルマラソン大会にも淘汰の波が押し寄せるのでしょうか。
話戻って、「さいたま」は「国際」の“足かせ”が取れるという捉え方もできます。より自由な発想で、新たなタイプの市民マラソンに生まれ変われるチャンスともいえるでしょう。