マラソン札幌移転の陰で末端の零細業者が泣き寝入り!?

札幌への会場移転がほぼ決定的となった東京五輪ラソン競歩競技。自治体、選手、観客など、それぞれの立場によって賛成・反対意見が交錯する陰で、“死活問題”として泣いている人もたくさんいるのではないでしょうか。 3545455656.jpg 9ヶ月で準備が間に合うのか、チケットはどうなるのかなど、大きな問題に隠れがちですが、すでに準備を進めている末端の業者への補償が気になります。 大手企業はまだしも、その下請け、孫請、曾孫請けの零細企業や個人商店はきっと困り果てているはず。 たとえば警備。人員確保や説明会への出席など、すでに業務として動いているはずで、そのぶんのお金は支払われるのでしょうか。 エイドに置く氷を提供する氷屋さんも大きな収益を見込んでいたと思います。仮に札幌でも氷エイドを採用するとしても、わざわざ東京の業者の氷を空輸するとは思えません。 沿道に設置予定だったミスト装置はすでに製造が進んでいるかもしれません。メーカーだけではなく、その部品を製造する町工場が泣くことのないよう、組織委員会にはきっちり支払っていただきたいと思います。 部品を作らせたあげく、「不要になった」のひとことでキャンセルされてはたまったものではありません。一次請けの企業も、今回の損失を下請けに転嫁しないように願いたいですね。 雲の上の偉い人の決定ひとつで振り回され、本当に泣きを見るのは東京都知事でも電通でも一次請けの大企業でもなく、末端の零細企業とその社員の皆さんです。 テレビの報道番組で「正直、バッハを殴りたい(笑)」と冗談めかして訴えるコース沿道の飲食店オーナーがいましたが、冗談では済まされない状況に追い込まれる業者さんが出てきそうで、同じ零細企業の人間としては他人事ではありません。 正直、東京だろうと札幌だろうとどちらでも構いませんが、こうした人たちが決して泣き寝入りすることのないよう、組織委員会や一次請け企業の動向をしっかり注視していかなければならないと思います。「人が動けばお金がかかる」・・・当たり前のことです。 <10月の開催日が決定!温泉付きランニング教室のお知らせ> 愛三工業陸上競技部メンバー・コーチによるランニング教室が10月26日(土)開催!天然温泉入浴付きで1,500円。参加予約は「天然温泉かきつばた」までお早めに!