栄光か玉砕か!MGCファイナルCに期待高まる。
スポーツ観戦において選手同士の駆け引きは大きな見どころの一つ。しかし探り合いが過ぎると、クリンチばかりのボクシングやディフェンシブなサッカーのように迫力も半減。マラソンも同様で、牽制しあってばかりで誰も飛び出さないレースは面白みに欠けます。
先月のMGCで東京五輪マラソン代表が男女それぞれ2名ずつ決定。残る1枠は「MGCファイナルチャレンジ」として、男子は2時間05分49秒、女子は2時間22分22秒の派遣設定記録を上回りかつ最速の選手1名が代表に内定します(対象3大会)。
最後の1枠を狙う選手は、駆け引きや作戦などといった悠長なことを言っている余裕はなく、とくに男子は「日本記録を更新するペースで走る」・・・ただそれだけ。
まさに「チャレンジ」と呼ぶにふさわしい激しいレースとなるのは必至で、「栄光か玉砕か」の、ある意味MGCよりも壮絶な展開が繰り広げられそう。
男子のハードル(日本記録更新)は非常に高いものの、女子は設定タイム的に一発逆転のチャンスが多くの選手に残されていると言えます。
とはいえ、潰れるの覚悟でハイペースを保たなければならないことに変わりありません。
攻めるしかない背水のレース。たとえて言えば高山善廣vsドン・フライ戦のような“ノーガードで殴り合う”、誰も見たこともない史上稀に見るマラソンが観られそうで、今からワクワクが止まりません。