昨年10月、石川県白山市内で、走っていた男性ランナー3人がクルマにはねられ2人が死亡するいたましい事故が発生。先ごろ行われた公判で、被告に執行猶予付きの判決(禁錮2年執行猶予3年)が言い渡されました。
前方注意を怠って2名を死に至らしめた被告に対し、金沢地裁の裁判官は「悪質」とした一方で、『横並びでランニングしていた被害者3人にも「落ち度がある」』と指摘(石川テレビニュース)。
通常、交通死亡事故は執行猶予のつくケースが多いようですが、本件の場合は2名死亡、さらには「悪質」と言及しながらも執行猶予が付いたのは、「ランナーにも一定の非がある」と判断されたからなのでしょうか。
(以下、上記の事故とは関係なく一般論として) 仲間との街ランは楽しいものですが、走りやおしゃべりに夢中になると、ついつい横に広がってしまいがち。これがさらに人数が増え、グループの中に統率するリーダーがいない場合、ランナー集団が道をふさいで多大な迷惑をかけることに。
名古屋市内でも例年、ウイメンズマラソンが近くなると市内のあちこちで試走するグループを見かけます。中にはマナーの悪いランナー集団もいて、3〜4列ぐらいに広がって道をふさいでしまっているケースも。
歩道ならまだランナー自身は安全ですが、危険なのは郊外や山間部にありがちな歩道・路側帯がなく交通量の多い道。 一例を出すと、いびがわマラソンのコースはほぼ歩道がありません。これから試走に出かけるグループは多いと思いますが、見通しの悪いカーブもたくさんあり、車道中央寄りにはみ出すとたいへん危険です。
街なかでは歩道の幅によって最大2列まで。歩行者が多い場合は歩く。歩道や路側帯がない県道・林道などを走る場合は原則1列。車道中央寄りにはみ出している仲間がいたら注意し合う・・・などなど、マナーを守って街ランや試走を楽しみたいものです。