お気の毒だけど仕方なし!マラソン大会中止は時の運。

先週、3連休の日本を襲った台風18号。各地で予定されていたいくつかのマラソン大会が中止に追い込まれ、その是非について議論がかわされているようです。 taihu2.jpg 悪天候や自然災害による大会中止はまったく珍しいことではありません。私自身も過去に3回経験しています。 そのうち印象深いのは「荒川市民マラソン(現・板橋Cityマラソン)」。2年連続でエントリーしたものの、いずれも中止の憂き目にあいました。 1回目は大会当日の早朝に中止が決定。突風により会場が壊滅的打撃を受けるという嘘みたいな出来事が発生し、円滑な開催が不可能と判断した主催者が中止を発表しました。 すでに前泊していたためホテルで中止を知り、急遽予定を変更。都内をあてもなく42km走りました。そのときの様子がこちら。とても楽しかった記憶があります。 翌年は東日本大震災により中止(自粛)。結局、「荒川市民マラソン(現・板橋Cityマラソン)」には未だに出場を果たしていません。 taihu3.jpg さて、こうした自然災害、あるいは自然災害が予想される段階で大会が中止になった場合、大方の市民ランナーは「仕方ないね〜」とあっさりしたもの。 少なくとも私の周りのランナーで「金返せ!」と叫んでいる人は見当たりませんし、中止によりエントリー料金が戻ってこないのはもはや“常識”として受け止められています(主催者に極端に落ち度がある場合は別ですが)。 ただ、このようなことがあると中には主催者に怒りをぶちまける方がいるのも事実。で、こうした文句を言うランナーに対して「文句を言うな」と批判するランナーも。 ランナー同士のいがみあい、悲しいですね。そのレースを本命としてがんばってきた人にしてみれば、文句の一つも言いたくなる気持ちはわかります。 が、怒りをぶつける前に、「中止」という主催者判断をもっと冷静に考えてみる必要があります。主催者は「なんとか開催したい」という気持ちが選手以上に強いはず。 中止の決断のリミットをいつまでに線引するかも非常に難しい判断です。 判断が早すぎて台風が逸れたら文句を言われる。 判断が遅すぎてホテルのキャンセル料が発生したら文句を言われる。 いずれにしても文句を言われる運命・・・。 マラソン大会主催者側も、こうした事態に備えてあらかじめシミュレーションしておく必要があるでしょう。対応が後手後手に回ったり、説明不足で怒りの火に油を注いでいては、大会の信用にも傷がつきます。 taihu1.jpg さて、これも実際に体験した話ですが・・・今回と同じく台風が近づいており、進路に当たるエリアの大会Aが早々に中止を発表。しかし私が出場予定だった大会Bは「開催可否は当日早朝に判断」すると発表しました。 結果、台風は進路を外れ、絶好のマラソン日和に。大会Bは賞賛され、中止を早々に決めた大会Aは叩かれていました。当時、なんだかモヤモヤしたものを感じたのです。 台風が逸れたのは「運」が良かっただけであり、本当に大会Bの判断は正しかったといえるのかと。「ランナーのため」を思い、中止を決めた大会A。同じく「ランナーのため」を思い、ギリギリまで判断を保留した大会B。結局「どちらも悪くないよね」という結論に至りました。 なにが言いたいかというと、今回の大会中止騒動で悪者は1人もいないということ。マラソン大会は選手・主催者・地域(ボランティア等)が一つになって成り立つ特殊な世界。それぞれが思いやりを持って相手の立場を慮りたいものです。