川内優輝選手らが作成した「世界のランニング環境」一覧によると、強めの外出自粛要請が出ているヨーロッパにおいても、健康維持のためのランニングは条件付きながら認めている国がほとんど。日本でもできる限り効率的に走ってさっさと家に戻りたいと考えるランナーは多いと思いますが、ではどれぐらい走れば「健康維持」につながるのでしょうか。
脂肪燃焼に必要なのは「20〜30分以上」というのが定説。これは聞いたことがあると思います。 では、足腰の健康を維持する「骨を強くする」ために、1日どれぐらいの時間ランニングする必要があると思いますか?
International Journal of Epidemiologyに掲載された記事によると、その答えはわずか1〜2分。 この結果は、フィットネストラッカーを装着した2,500人以上の女性(40〜69歳)のデータから得られたもので、 1日1〜2分間の運動だけでも骨の健康状態が4%向上していることがわかりました。
主任研究員であるスタイルズ博士(University of Exeter)は、「短時間かつ高強度の運動(ランニング)は、長時間の連続運動よりも骨の健康には有益である」と結論づけています。 とはいえ、わずか1〜2分では走った気になりませんね。
しかし今後、フランスやイギリスのように走行時間や範囲などランニングに対する制約が日本でも示された場合、「たった1〜2分でも骨の健康状態が4〜6%向上する」ことがわかっていれば、走るモチベーションもキープできるのではないでしょうか。
via:Jogging for just 60 seconds a day makes your bones stronger