ナゴヤウイメンズマラソンのコースは硬い!?の真相。

本日開幕した「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」。毎年この時期になると話題にのぼるのが「名古屋は路面が硬い」という話。たしかに環状線、桜通、国道19号、国道22号など、コースの大半がコンクリート舗装。では他の都市と比べてどれぐらい違うというのでしょうか。 atai01.jpg 名古屋の道路が他都市に比べて本当に硬いのか調べてみました。すると、比較的というレベルではなく、圧倒的に硬い!あちこちカッチカチであることが判明。 コンクリート新聞によると、名古屋はじつに『全国平均の6倍、直轄国道の約3割がコンクリート舗装』を採用しているとのこと。一説にはコンクリート舗装の道路自体、全国でわずか5%しか存在しないという話も。 なぜ名古屋だけこんなに硬い道路(コンクリート舗装)が多いのでしょうか。それは今からおよそ60年ほど前の1950年代に遡ります。 コンクリート舗装が耐久性・費用面などで優れていると判断され、名古屋国道事務所が『主要幹線道路である国道1号、19号で試験的にコンクリート舗装を採用』(コンクリート新聞)したのがそもそもの始まり。 その後も維持・管理のしやすさからコンクリート舗装が広がり、桜通など市内中心部を貫く主要幹線道路にも採用されるに至りました。交通量が多いため頑丈な路面が必要という事情もあったでしょう。ちなみに「有事の際、飛行機が着陸できるように」という話は都市伝説のようです。 ただ、コンクリート舗装には「工期が長い」「騒音の一因」になるなどデメリットも多く、全国的にはアスファルトが大勢を占める現状となっています。 しかし近年、少数派のはずのコンクリート舗装が再評価されているのだとか。SankeiBizによると、『これまで日本ではあまり採用されてこなかったが、耐久性が高く、施工後を含むトータルコストを抑えられる点や、環境負荷が少ない点が再評価』されているのだそう。 つまり名古屋マラソンのコースはまさに、次世代を見据えた最先端の道路だといえる・・・のかどうかはわかりませんが、ある意味 全国的にも珍しいコースであることは間違いなさそう。 atai02.jpg 名古屋名物の(?)コンクリート舗装はアスファルト舗装に比べて10倍硬いともいわれています。しかしながら、過去5回のナゴヤウイメンズマラソンを振り返っても、とくに他の国際女子マラソンに比べて上位のタイムが劣っているわけではありません。 このようにトップ選手には特筆すべき悪影響はなさそうですが、長い時間をかけて走る市民ランナーには終盤の疲労度に違いが出てくるかも。まあ、気のせいだと割り切ってがんばってください!