身をもって体験!暑い時期のマラソンは脳梗塞に注意。
ここ1〜2年、フルマラソン完走後に頭痛と吐き気をもよおすことが多くなりました。それも、症状が出るのは気温が15℃以上に上昇する春・秋のレースに集中しています。
走っているときはなんともないのに、決まってゴール直後からめまいとともに嘔吐感を催します。比較的暑い日のレースで症状が出やすいということはつまり、原因が「脱水」であることは明白。
このため、こまめに水分とナトリウムを摂るように気をつけているのですが、なかなか改善されません。
4月のレースではゴール後、頭痛と嘔吐感に加えて一時的に話しづらくなる症状にみまわれました。
さすがに「これはヤバイ」と調べたところ、脱水によって血液が粘り気を帯びて血管が詰まりやすくなり、脳梗塞に発展するケースがあるという記述を見つけてゾッとしました。
総合東京病院の片山泰朗・脳卒中センター長いわく、「顔のまひ、腕のまひ、言葉の障害が一つでも現れたら脳卒中を」疑うべき(YOMIURI ONLINE)とのこと。
マラソンが臓器に及ぼすリスクとしては真っ先に心疾患が思い浮かびますが、脳に与えるダメージも見逃せません。
ふだんのトレーニング時に少しでも異常を感じたら「休憩しようか」と冷静な判断ができます。しかし、レースではついつい無理をしがち。タチが悪いのは、レース中は症状を感じないことです。ゴール後、話しづらくなった時点でかなり危険な状態だったのかもしれません。
「とくに暑い時期のレースは脳卒中のリスクが高まる」ということを認識し、こまめな給水・給ナトリウムを心がけたいものです。