ゆっくりみちくさしながら走るファンランも魅力ですが、競技として取り組み、目標を達成した時の喜びこそ市民ランナーの醍醐味ではないでしょうか。走力向上のために様々なエクササイズやグッズを試したりすること自体、じつに楽しいものです。そんな市民ランナーのパフォーマンスアップに「銭湯」が有効であることをご存知でしょうか。
「ヒートショックプロテイン(以降、HSP)」という言葉を見聞きしたことがある方は多いでしょう。平たくいえば「熱ショック蛋白質」のことで・・・ますますわかりません。
つまり「HSP」とは体に熱を加えると増加するタンパク質のことで、「傷ついたタンパク質を修復する」「疲労物質を減らす」などの働きを持っているのだそうです。※愛知県浴場組合の解説(神藤啓司氏監修)参照。
お風呂の健康的な入り方といえば、よく聞くのが「38℃〜40℃のぬるめの湯にゆっくりつかる」という入浴方法。これはこれで有効であることは間違いないでしょう。 一方、HSP効果を狙うには「42℃以上の熱めの湯に10分間つかる」ことが必要とのこと。前述の神藤氏によると、「体を42℃で加温するとHSPが増え」、代謝と免疫力を高めることができるのだとか。
ではなぜ家のお風呂ではなく、「銭湯」がいいのでしょうか。それは「広さと深さによる圧力が体を活性化するため」(神藤氏)。
仮にもマラソンをたしなむ市民アスリートが毎晩シャワーだけというのはもってのほか。「熱い湯は苦手」という方も、週2回でいいので「高温深風呂」入浴を実践してみませんか。入浴方法の詳細は愛知県浴場組合のWebサイトをご覧ください。
<ご注意> 高温での入浴は、心臓や血管、血圧などに問題のある方や高齢者にはおすすめできません。あくまでも健康な方のための入浴方法です。入浴前後には必ず水分補給を行ってください。
■参考・引用:愛知県浴場組合「ヒートショックプロテイン」