第32回「中日三重 お伊勢さんマラソン」を実走取材してきました。20年に一度の式年遷宮で全国から多くの参拝客が訪れる伊勢市に、ハーフ・10km・5kmの部あわせて7500人(定員数)のランナーが集まりました。
かつて「お伊勢さん健康マラソン」の名で親しまれた同大会。2011年より現在の大会名となりました。名古屋から伊勢市(会場最寄駅は五十鈴川)までは特急でわずか90分。急行でも2時間かからないアクセスの良さ。 このため名古屋ランナーにとっては、日帰りで参加できる貴重なハーフマラソン大会の一つとして人気を博しています。
毎年、大会参加とお伊勢詣りを年中行事にしているランナーも多いのではないでしょうか。 お伊勢さんマラソンは、ほのぼの系大会をベースに高い競技性をプラスした正統派大会。まさに地元が一丸となって育て上げたイベント、という趣でした。 この大会最大の魅力は、なんといってもそのロケーション。「神宮参拝」という、ある意味どんな観光地もかなわない“キラー観光コンテンツ”を持つ伊勢はマラソン遠征旅行にもぴったり。
「三重県営総合競技場」発着のコースは、神宮の参道である「おはらい町」、宇治橋前(内宮)、そして全日本大学駅伝の最終区間(一部)を走る、ほぼフラットな高速コース。
大半を占める国道23号の直線(往復)だけは好みの分かれるところですが、多くの参拝客の声援を浴びながらおはらい町(約800m)を走れるだけでも価値があるといえます。 フィニッシュ後、会場から徒歩圏内の内宮やおはらい町を観光する選手が多いことを見越し、最寄り駅(五十鈴川)や入浴施設までのシャトルバスを午後遅い時間まで運行していたのは、さりげなくもうれしい配慮でした(大会自体は12:00閉会)。
地元の味わいが集まった物産展も大にぎわい。参加賞に会場で使える500円の金券やサンプリング引換チケットも含まれていたため、レース後のひとときをより楽しく過ごすことができました。
ステージでは名古屋大須のアイドルユニットOS☆Uのミニライブも。おじさんランナーを中心に盛り上がっていました。
※明日はvol.2<レース篇>をお届けします。