「<街道ラン>」シリーズ第5弾は、かつて“海道”とも称された「師崎街道(東浦街道)」です。全長約50kmと、休日のロング走にぴったりのコース。沿道の歴史や名所を知っておくことで、より充実した旅ランが楽しめるでしょう。
師崎街道ランニングのスタートは、名鉄豊明駅と前後駅のちょうど中間あたりに位置する旧東海道沿いの「阿野一里塚」に設定。道の両側に塚が残るめずらしい一里塚で、国史跡に指定されています。
スタート後しばらくは県道57号を南下。約5km進んだ地点、大府市折戸あたりで国道366号に入り、さらに南下。スタートから約8kmで東浦町緒川に到達します。 緒川は徳川家康の実母である於大の方(伝通院)のふるさと。
市民の憩いの場となっている「於大公園」や「伝通院於大出生地」の石碑など、ゆかりの史跡が数多く残されています。
於大公園のすぐ隣にたたずむ「宇宙山 乾坤院」は、於大の方の実家である水野家の菩提寺。緒川城初代城主・水野貞守によって建立されたお寺で、まさに宇宙空間のような枯山水は必見!
その後、半田市を縦断。美しい運河、黒板囲いの蔵、赤レンガ倉庫など、見どころが多彩です。
半田市を過ぎると、河和口以降はとくに立ち寄りポイントもない海沿いの道(国道247号)を師崎めざしてひたすら南下するのみ。
ときおり垣間見える知多湾・三河湾にシーサイドランの醍醐味を感じることはできますが、ちょうど疲れも出てくるためがんばりどころ。
名鉄河和駅がスタートから35km地点。残り15kmはトレーニングと割りきってなんとか走りぬきましょう。師崎のまちに入り、日間賀島や篠島行きのフェリー乗り場(師崎港)が見えてきたらゴールまであとわずか。
知多半島の最先端に鎮座する「羽豆神社」の赤い大鳥居をくぐったらゴール!すぐに休憩といきたいところですが、せっかくここまで脚を運んだのですから羽豆岬の鎮守の森、明神山の山頂まで上ってみましょう。
山頂まではものの数分。展望台からは渥美半島や鳥羽方面まで見渡すことができます。その絶景はきっと、約50kmにおよぶ旅ランの疲れを癒してくれることでしょう。
※紹介したルートは師崎街道を正確に辿ったものではありません。ご了承ください。