ランニングファッションは恥ずかしい!?
ランニングにどっぷりとハマっている読者の皆さんは、いつのまにか「走り始めた頃の初々しい感覚」をすっかり忘れているのではないでしょうか。思い出してください。初めてランニングウェアに身を包み、玄関を出たときの気恥ずかしさを。
今日のトピックは久々にYOMIURI ONLINE「発言小町」から。「トピ主(質問のトピックを立てた人)」は健康とダイエットのためにジョギングを始めようと思っている東京都内在住の女性。
質問の趣旨は・・・「家から歩いて15分ほどにある川沿いのジョギングコースで走りたい。ランニングウェアも購入済み。ところでみなさんは、ジョギングコースに行くまでの格好をどうしていますか?」というもの。
最初は意味がわからず「え!?」と思ってしまいました。大方の読者の皆さんも「そのまま家から走っていけばいいじゃん」と思われたことでしょう。
しかしトピ主さんいわく、「こんな格好(ランニングウェア)で歩いている人を見た事がない」。さらに、ランニングウェアで「一人で歩く事を恥ずかしいと思ってしまう」といいます。
トピ主さんにとっては、「ジョギングコースまでランニングウェアで出かける」ことはつまり、極端に言えば「プールに泳ぎにいくため家から水着のまま出かける」のと同じ感覚なのかもしれません。
この質問に対する回答は「玄関からランウェアで走っていけばいいんですよ!今どきランニングウェアなんて珍しくもなんともないですよ!」・・・といった至極当然のものがほとんど。
しかしここで思い出してみてください。走り始めた頃のことを。私の場合、たしかに最初のうちしばらくは、誰が見ているというわけでもないのに「小っ恥ずかしさ」を感じながら走っていた記憶があります。
知り合いに目撃されるのも恐怖でした。「おまえ走ってんのかよ(笑)、痩せようとしてるんちゃうん?」なんて思われたりしないかと。
当時は現在ほどランナー人口も多くなく、まだまだ「ジョギングする人=変わり者あるいは痩せようとしてるデブ」というイメージが強かったということもあります。
それでも走り続けるうちに「ランニングウェアに身を包んで走っている自分」が徐々に当たり前のようになってきて、いつしか「恥ずかしい」という感覚はまったくなくなりました。
トピ主さんはランニングファションのうち、とくに「下半身」が恥ずかしいとのこと。「タイツ+パンツ」の組み合わせに抵抗があるようです。私たち市民ランナーには定番中の定番スタイルですが、一般的な格好とはいえません。
それにしても、トピ主さんの質問に対する現役ランナーの皆さんの回答がていねいでやさしい。それは、このトピ主さんがいう「気恥ずかしい」感覚を経験しているからではないでしょうか。
トピ主さん自身もこれらの回答に対して「“アンタの事なんて誰も見てないよ”という手厳しいレスを覚悟していましたが、ご親切にアドバイス下さり本当に感謝しています」と感動のご様子。
さらに、「やっぱり皆さんそのままの格好で現場まで行かれるのですね。私もそうしようと思います」「いつも何だかんだと理由をつけてジョギングを避けてきましたがこれからは走るのが楽しみになりそうです」と、前向きな姿勢をみせてくれました。
「慣れてきたら皇居ランも挑戦したい」というトピ主さん。数ヶ月後にはすっかり慣れて、恥ずかしいどころかタイツ一丁で颯爽と走っていそうな気がします。ランニング習慣が続くよう、ぜひがんばってほしいですね。
■引用元:YOMIURI ONLINE 発言小町「ジョギングを始めたいのですが、疑問があります。」