正しいフォームはまず大腰筋を緩めることから!
4月から始めた通勤&帰宅ランのおかげで、月間走行距離をそれまでの2〜3倍に増やすことができました。しかし一方、疲労の蓄積によりハムストリングスなどに痛みが出るという弊害も。そこで、痛みの緩和と筋肉オーバーホールも兼ねて自然整体院 エイド・ステーションを訪ねました。
今回は私のウィークポイントでもある大腰筋を中心に施術していただきました。大腰筋は簡単にいえば背骨と大腿骨をつなぐ筋肉で、人の姿勢に深く関与しています。
ランナーなら「骨盤を立てる(入れる)」という言葉を見聞きしたことがあるでしょう。この骨盤のポジションを司る主要な筋肉が大腰筋というわけです。
エイド・ステーション増田院長いわく、「骨盤が後傾して腰が落ちた状態のまま大腰筋が固まっている(拘縮している)」人が日本人には多いのだそう。もちろん私もその一人。
下の写真は院長実演による「腰が落ちた状態」。よく見かけますね、こういう人。マラソン大会でも後半になってくると腰が落ちた選手だらけになります。
次は「骨盤が立った状態」。同じ人とは思えないほど若々しくなりました。姿勢一つでここまで変わるんです。やや前傾でピンッとまっすぐ。無理が感じられない姿勢です。
もちろんこのことはそのままランニングフォームにも影響し、骨盤が立つ→姿勢がよくなる→ランニングエコノミー向上→タイム短縮につながる・・・というわけ。
ただ、よくいらっしゃるのが骨盤を立てることを意識し過ぎ、下の写真のように胸が反り返っている人。これでは腰に負担をかけますし、長続きしません。
では、大腰筋を鍛えれば骨盤が立つのでしょうか? 院長いわく、ほとんどの人は「骨盤が後傾して腰が落ちた状態のまま大腰筋が拘縮している」ので、「鍛える」というニュアンスではなく、あくまでも大腰筋を緩めることが解決の早道なんだとか。
骨格モデルでより分かりやすく骨盤のポジションを見せてもらいました。下の写真の骨盤の角度を見てください。現代人の骨盤はいま、こんなにも後傾しているのです。そしてひん曲がった背骨にも注目!骨盤が後傾したぶん、背骨に大きな負担がかかっているのがよーくわかります。これは怖い。
無理なく骨盤が立った状態をキープするには、まず大腰筋をゆるめることが先決。エイド・ステーションで筋肉トリートメントMAGICを受けることをおすすめします。
施術を受けたら大腰筋が緩みますので、あとは普段の生活でつねに正しい姿勢を心がけること。間違っても、拘縮したままの大腰筋を鍛えるなんてムダなことはやめましょう。