ランブームは幻想?若者の約7割が運動習慣ゼロ。
自分がランナーだからでしょうか。あたかも世の中全体がランニングブームに沸き立っているように思えることがあります。しかしそれは当然“幻想”であり、ランニング習慣を持っている人などまだまだ少数派。あるアンケートの結果、活況を呈しているように見える健康ブームの裏に隠された真実が判明しました。
アンケートを実施したのは不動産情報サイト「アットホーム」。首都圏の20〜30歳代の男女600人を対象に、ふだんの暮らしに関してさまざまな視点から質問を投げかけています。
そのうち「ランニングなど運動するのは、一日平均何時間位ですか?」という質問に対し、およそ7割もの人たちが「0分」と回答(平日66.3%、休日56.8%)。
健康ブームだランニングブームだと盛り上がっているわりに、実際は半数以上の若者たちがふだんの運動習慣ゼロであることが浮き彫りとなりました。
日常的に市民ランナーのコミュニティやランニングに関連する情報の中に身を置いていると、ついつい感覚がおかしくなってしまいがち。冷静に考えると、昨今の盛り上がりはどこまでがホンモノでどこまでがバブルなのかちょっと心配にならなくもありません。
確実にやってくるブームの反動に負けず、5年後、10年後の名古屋にランニング文化が根づいているか否か。メーカーや代理店はブームだろうとバブルだろうと儲けるだけ儲けたらサヨウナラ・・・。ランニングに代わる何か、名古屋にかわるどこかを見つければいいだけですから、本気で「文化を根付かせよう」なんて考えていないでしょう。ボランティアじゃあるまいし当然といえば当然のことですが。
“バブル”らしきものがはじけたとき、泣きを見るのはランニングを生業としている零細〜中小企業、そしてふだんから黙々とトレーニングに励んでいる私たち市民ランナーなのです。
まあ、カタいこといわずこのまま波に乗って楽しんじゃうのももちろんアリですが、つねに頭のどこかで「冷静な視点」を忘れないようにしたいものです。