食事も万博の大きな楽しみの一つだ。
愛知万博には全期間入場券を使って計20回以上足を運んだが、
もっともよく食べたのがスリランカ館のカレー。
味のとりこになったとか、特別おいしかったから、
というわけではない。
単純に、あまり並ばなくて済んだからだ。
スリランカ館ではパビリオン内のレストランの他に、
独立してカレーショップを営業していた。
そこがかなりの席数を持っていたので、
一見、長蛇の列に見えても、すぐに順番がまわってきたのだった。
入口で自分でトレーを取り、料理人に直接メニューを指定して
レジまで運び、精算するという完全セルフ方式・・・
と思いきや、なぜか精算終了後に
目がくりくりっとしたサリー姿のスリランカ美人が現れて、
おもむろに客からトレーを奪いテーブルまで運んでくれる。
その、「トレーをテーブルまで運んでくれる
目がくりくりっとしたスリランカ美人」の数がやたら多く、
レジ前に一列に並んで客が精算し終わるのを待ちかまえていた。
あまり意味のないサービスかとも感じたが、
それはそれで海外旅行気分が味わえてよかったと思っている。
あ、決して目がくりくりっとした
スリランカ美人目当てで通ったわけではない。
デザートでは、モンゴル館で売っていた「岩塩ソフト」がおいしかった。
塩味のソフトクリームと聞いただけで
いわゆる“ゲテもの”系と勝手に判断していたが、
ふとしたきっかけで食べてみると、これがなかなかのもの。
イメージとしてはミント系に近い。
ほんのりと塩の風味が口腔に広がる感覚がじつに心地よかった。
万博終了後も「岩塩ソフト」を探し歩いているが、不思議と見つからない。
インターネットで検索してみるとかなりの数がヒット!
しかし、どれもこれも
「万博で食べた岩塩ソフトがおいしかった」という思い出話ばかり。
もう一度あの味を体験してみたい。