マラソン大会は「数日で完売」がベスト!?
7月1日よりエントリーを開始した「いびがわマラソン」が、わずか6日でソールドアウトとなりました。これはもちろん最速記録。山梨では「巨峰の丘マラソン」が5日で完売するなど、一部の都市型マラソン人気の波が地方の優良大会にも及んでいるようです。
市民マラソン大会のエントリー方法は、大きく分けて「先着」「抽選」の2つ。それぞれに一長一短あり、出場希望者が殺到する大会ではどうしても不満を感じる人が出てきてしまいます。
「抽選」の代表格はなんといっても「東京マラソン」。日頃から一生懸命トレーニングに励み、出たくて仕方がない人が一度も出られなかったり、逆にシャレで申し込んだ人があっさり連続当選したり。「抽選」はさらに、結果が分かるまでスケジュールが組みにくいという欠点もあります。
一方、エントリーが「一次予選」とも揶揄される「先着」の代表格といえば長野マラソンあたりでしょうか。エントリー開始前から身を清めてパソコン(ケータイ)前にスタンバイし、少なくとも3時間はねばらないと参加資格が得られません。
このように、長野や湘南みたいな「数時間で完売」という大会は、とくに公務員の方などはエントリーするだけのために仕事を休まなければなりません。就業中にエントリーしたことが発覚したら公務怠慢になってしまいますから。
では、同じ「先着」でもいびがわや巨峰や奈良のように「数日で完売」という場合はどうでしょうか。じつはこのパターンがもっともランナーにとって「公平」であると感じています。
なぜなら、「数日間の余裕があるためわざわざ仕事を休む必要がない」、そして「出たい人は100%出られる」から。さらに付け加えるなら、数日のうちにエントリーの決断を迫られるため「純粋にその大会に出たい人だけが集まる」、つまり「(市民スポーツ競技会としての)大会自体の質の向上」にもつながると考えますがいかがでしょうか。