いわて銀河のスタートは午前4時。当日はいつも寝る時間の夜中1時過ぎに起床。朝食を腹に流し込み、全身にワセリンを塗りたくってホテルをチェックアウト。
FUNRUN758のメンバーと合流し、シャトルバスで100kmの部スタート会場「北上総合運動公園」へ向かいました。
会場に到着したのは午前3時前。あたりは当然ながら真っ暗。それでもいたるところからランナーたちの元気な声が聞こえてきます。さっそく競技場内で出走チェックを済ませ、100kmという長い旅路へのスタートを待ちました。
ウォームアップでジョグしている人は皆無。それもそのはず。100kmという長丁場ですから、スタート前に1kcalたりともムダなエネルギーを消費するわけにはいきません。
私は今回のレースが100kmウルトラ初挑戦となります。フルマラソンのペース感覚はある程度つかんでいますが、100kmとなるとまったく見当もつきません。 FUNRUN758同行メンバーのウルトラランナーの助言も参考に、「序盤から過剰にペースを落とさず心地よく走る」「できるかぎり止まらない、座らない」「大レストステーションでの休憩は最小限に」・・・そんなことを頭に刻みました。
目標は「11時間以内」。これはフルマラソンの持ちタイムといろんな人の意見を参考にして導き出した想定フィニッシュタイムです。もちろんファンランや遠足(とおあし)するつもりはなく、あくまでもガチで臨むことは最初から決めていました。(結果的には、レースじゃなく遠足になっちゃいました。それに、ウルトラではフルの持ちタイムなどまったく関係ないことを思い知らされました・・・)。
いわて銀河のコースは35km地点ぐらいから本格的な上りが始まり、57.5km地点のピークまで約23kmにわたって上り坂が続きます。気温も28度まで上昇することが予想されていました・・・と、いろいろ考えたところでどうにかなるわけでもありません。
どんなペースで刻もうと、どうせどこかで脚は必ず終わるんです。あとは精神力で進むしかありません。が、その「脚の終わり」がこんなにも早く訪れようとは・・・。スタート前の私には知る由もありませんでした。
やがて東の空が白みはじめた午前4時。100kmという長い旅への一歩を踏み出しました。
明日はvol.4「レース」篇をお届けします。