クマ出没によりトレラン大会中止、過去にも中止に追い込まれた事例が。

各社報道のとおり、クマ目撃情報によりトレイルラン大会が中止に追い込まれました。日本各地でクマの被害が相次ぐなか、他大会への中止拡大が懸念されます。

中止が発表されたのは長野県飯田市で今月13日に開催予定だった「風越山トレイルマラソン」。全国から400名がエントリーしていたそうです。

長い距離のトレイルレースや山間部を走るウルトラマソンでは、いわゆる「一人旅」になる局面が訪れます。前にも先にも人がおらず、山道でたった一人。そんなときクマに出遭ってしまったら・・・想像するだけで背筋が凍ります。

さて、クマ出没情報を受けてランニング大会が中止になるケース、じつはけっして珍しいことではありません。

たとえば福井県の「勝山恐竜クロカンマラソン」は、2010年・2019年とクマ出没により2度も中止になっています。2019年にはもう一つ、北海道の「第2回夕焼けまらそん」も中止に。こちらは北海道だけにヒグマなので恐ろしさも倍増ですね。

他にも2010年11月に新潟県新発田市で開催予定だった「第8回真木山リレーマラソン大会」も相次ぐクマ出没の事態を受けて中止になりました。

普段のランニングで山に入る方も要注意。愛知県ではクマ目撃情報そのものは減少しており、今年(7月まで)の目撃情報は豊田市と瀬戸市に限られたいます。しかしあくまでも目撃情報であって、他のエリアに生息していないとは限りません。

現に一昨年(2023年)は愛知県新城市・東栄町・豊根村・豊田市・瀬戸市・春日井市・犬山市でツキノワグマ目撃情報が寄せられています。

TVでは連日のようにクマによる被害が報道されていますが、どこか遠くの出来事と油断はできません。ナゴヤエリアにも確実にクマが生息していることを肝に銘じ、万全の準備を整えて秋のトレイルランを楽しみたいものです。