ランニング大会でスタンダードになりつつある◯◯◯◯サービス。

新型コロナ後、淘汰が進む各地のランニング大会。継続をあきらめる大会が多い一方、生き残りをかけて独自の魅力創出に努力を惜しまない大会も。そんななか、とあるランナーサービスを採用する大会が急速に増えています。

そのランナーサービスとは、ビブス(ゼッケン)や計測チップをあらかじめ届けてくれる事前送付サービス

以前、10km〜ハーフの大会では「当日受付」の大会がほとんどでした。会場でビブスをシャツに付けなければならないためとても面倒かつ時間的ゆとりもなく、ランナーにとってデメリットしかありませんでした(しかも雨天時は最悪)。

フルマラソン大会では依然として「前日受付のみ」の大会が多い現状。遠方から参加する遠征組はいいのですが、前泊するまでもない微妙な距離に住むランナーは会場に2日連続で足を運ぶ必要があり、前日イベントなどが楽しめるとはいえ、これはこれで面倒です。

ところがここ最近、大規模市民マラソンでもビブスと計測チップを事前発送してくれる大会が急増し、参加ランナーのストレス緩和につながっています。

あらかじめ自宅でゆっくりビブスをシャツに付けるなど準備して、当日は招集時間になったら直接スタートブロックに行って並ぶだけ。時間的にも余裕が生まれ、なにより会場の混雑緩和やスムーズな動線にもながります。

15年前、いち早く「いびがわマラソン」(フルマラソン時代)が事前送付サービスを始め、好評を博しました。

その後、最近になってようやく「高知龍馬マラソン」「みえ松阪マラソン」「湘南国際マラソン」「鹿児島マラソン」「ふくい桜マラソン」「おきなわマラソン」「ちばアクアラインマラソン」など、続々と採用大会が増加。

そして「長野マラソン」も前回、初めて事前送付サービスを導入。参加ランナーからの評判が良かったということで、2026年大会でも引き続き事前送付サービスが実施されます。

このように大規模市民マラソンでも、もはや「事前送付」がスタンダードになりつつあります。厳格な身分証明が求められる「東京マラソン」など一部の大会を除き、かたくなに「前日受付」に固執している大会は目を覚ましてほしいものです。

もし事前発送にかける予算がない大会は、事前発送を有料オプションにするのもいいのではないでしょうか。実際、既にいくつかの大会が選択できるようにしています。