ここ数日 暑い日が続き、体調を崩している人も多いのではないでしょうか。5月半ばでこれだけ暑いと、今年の夏はどうなってしまうのか心配です。
気象庁によると、2025年の夏(6・7・8月)は『暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に高いでしょう』とのこと。北海道から沖縄まで軒並み「高い」予想で、平均気温予想図(下図)は真っ赤っ赤。
我々ランナーにとって厳しいシーズンとなることは間違いありません。とくに初めて暑い季節を迎えるビギナーランナーの方は、「最近、すぐ苦しくなる。体の不調かな?」と心配になるかもしれません。
しかしそれは単に体が暑さに慣れていないだけ。私は毎年5~6月は「暑熱順化期間」と位置づけ、ハードな練習は控えます。ランニング中すぐに息が上がっても気にせず、疲労を感じたら早めに切り上げます。
体に「冬~春バージョン」が残っているこの時期に無理をすると、ランニングがただただ不快なものになるばかりか、無駄に疲労が蓄積して普段の生活に悪影響を与えかねません。
昨シーズンの「ランニング実績」はいちどリセットして、走行距離を徐々に積み上げつつ暑さに慣れていきます。
適切に暑熱順化を行うと、7月からの本格的な夏を比較的スムーズに乗り切ることができ、秋からのロードレースシーズンにも疲れを引きずることなく入っていけるのではないでしょうか。
■気象庁「夏の天候の見通し全国 (6月~8月)」