「鈴鹿山麓かもしかハーフマラソン 第5回記念大会」を実走取材してきました。
毎年、シーズン開幕戦と位置付けているこの大会。私自身、はや4回目の参加となります。年々エントリー数を増やし、今年からついに定員制となりました。名古屋RJではこれまで再三にわたり「かもしかハーフ」の素晴らしさを語ってきましたが、今回もランナー思いの運営と地元の方々の温かさを再認識しました。
かもしかハーフの魅力。それは、毎年問題点を改善し「ホスピタリティが進化し続けている」こと、「地元の方々との一体感」、「イベントとしても楽しめる華やかさ」・・・といったところでしょうか。具体的には、これまでの大会レビューをご覧いただければ幸いです。
会場には菰野町名物をはじめ、さまざまな食べ物屋台やランニンググッズのショップなどが軒を連ねてにぎやかな雰囲気。ゲストは“走る男”森脇健児さんで、スタート前には各ブロックごとに拡声器で声をかけてまわるなど、芸人さんならではのサービス精神を発揮してくれました。走る男を初めてナマ拝見しましたが、顔が小さくてTVで見るよりカッコよかったです。
さて、かもしかハーフは「キツいコース」というイメージがあります。確かに起伏はありますが、あの「やぶはら高原マラソン」のようにドMなアップダウンを何度も繰り返すえげつなさはなく、ひとことでいえば「ドーーンっと(2km)上がってガーーっと下る」という感じ。
キツイのはその1箇所のみで、あとは多少の起伏はあるものの概ね平坦。とくに2kmの坂を登り切ったあとはフィニッシュまで基本的に下りなので、脚さえ残していればブンブン飛ばせる爽快感が体験できます。
あくまでも脚さえ残していれば、の話です。 私はこのコース過去4戦、いずれも「2kmの上り」の壁に跳ね返されてきました。長い上りで脚を使い果たし、本来なら快適なはずの下りで踏ん張りが効かず、うまくペースアップできなかったのです。
そこで今回は事前に「脚づくり」を念頭に置いたトレーニングを重ねてきました。その作戦の一つが、「1週間前に脚をつぶしておく」ということ。具体的には50km走を敢行し、徹底的に脚を疲労させました。 かもしか当日、その超回復が見事に的中。今までキロ6分台後半がやっとだった2kmの上りで、なんとか4分台後半をキープできたのです。
長い坂を登り切るとちょうど10km地点ぐらい。そこから始まる3kmの下りを重力に任せて走ってみたところ、自分でも驚くほど脚と心肺がついてきてくれました。 下り基調ということもありますが、後半からぐいぐいペースを上げていく展開は記憶にないぐらい久しぶりで、ラスト2〜3kmは体感的にほぼ全力で走ることができました。
とにかく、早くも開幕戦で「会心のレース」と呼べる走りができたのは喜ばしいことです。 振り返ってみると、かもしかハーフってじつは「高速コース」なんじゃないかと思い始めています。今までは単に練習不足で上りに跳ね返され、下りで思うようにスピードを上げられなかっただけなのかもしれません。最高地点から一気にフィニッシュまで駆け下りる快感・・・かもしかハーフ最大の魅力かもしれません。