「三河高原トレイルランニングレース2010」を実走取材してきました。
2年ぶり3回目の参戦です。当日は陽ざしが強く、今まででもっとも暑さを感じました。おそらく20℃は優に超えていたのではないでしょうか。
出発が遅れ、会場入りしたのはスタート30分前。高温レースになることが予想されたので、迷わずハイドレーション(1.3リットル)を背負うことに決めました。これが結果的に大正解。ドリンク携行なしで走りきれたかもしれませんが、おそらくパフォーマンスが落ちてタイムに響いていたと思います。ウェアリングは半袖シャツにショートパンツ。ロングタイツはやめ、ササヤブ対策としてゲイター(圧着ストッキング)を着用しました。
スタート会場の「鬼久保ふれあい広場」ではすでにスタートエリアへの入場が始まっていました。先週のトピックで「ウェイブスタート」を採用していると書きましたが、今年は「同一部門一斉スタート」に変わっていました(ロング24kmの部10:30、ショート9kmの部10:50スタート)。嘘ついてすいませんでした。
さて、今回の作戦は「走る・歩くのメリハリをつける」こと。あまりにも急な上りはいやおうなく歩くことになるわけですが、問題は「根性出せば走れないこともない」レベルの坂(これが一番キツいんです!)。
この中途半端な上りを、ことごとく「歩く」ことにしたのです。 歩くといってももちろん早歩き。実際にやってみると、走っている人と速度がほとんど変わらないばかりか、場合によっては私のほうがスイスイ抜いていけるほど。心拍数も格段に下がりますし、「走る用の筋肉」の省エネになります。
もうひとつの作戦は、「走れる局面は後先考えず突っ込む」こと。気持ち的には10kmロードレースぐらいのスピード感覚で走りました。距離も24kmとそれほど長くはありませんから、フルマラソンのようにレース途中で脚を使い切る失敗はないと考えました。 スタート直後はアスファルトの林道と砂利道を1.5kmほど走ります。
やがてシングルトラックに入り選手が数珠つなぎになりましたが、停滞することはありませんでした。ほどなくして選手間の距離が開いていき、おおむね自分のペースでレースを運ぶことができたと思います。
エイドではパンやバナナをおいしくいただきました。
中盤以降、徐々に脚の疲労感が強くなってきて、とくにハムストリングスがジンジンと熱を帯びたような感覚に。15km地点を過ぎたあたりから「上るも地獄、下るも地獄」状態になりました。フラットな道が天国に見え始めた頃から、立て続けに4回も転倒してしまいました。
気持ち的には足を上げているつもりが、実際にはズレがあって木の根や石ころにけつまずいてしまうのです。疲労によって脚筋力が弱まったり注意力が散漫になった結果だと思われます。 転倒したのはいずれもフラットな何でもない道で、ふつうはまずコケないような箇所ばかり。
石ころだらけの路面や下り坂は転倒したら大ケガにつながるため、注意深くなりかえってコケないようです。 4回も転ぶなんて初めてでしたから、ちょっとショックを受けました。加齢による判断力の低下なんでしょうか・・・。
ケガがまったくなかったこと、そして女性ランナーを颯爽と抜いた直後にコケなかったのが幸いでした。 ケガといえば、レース終盤で顔面から血を流している選手がスタッフの介抱を受けていました。きっと転んだ場所が悪かったのでしょう。だいじょうぶだったのでしょうか。気がかりです。一歩間違えれば自分の姿ですから他人事とは思えません。
レース結果は前回出場時(2008年)の記録に3分ほどおよびませんでしたが(手元の時計)、久々のトレランレースを気持ちよく楽しめたので満足です。スタート前にツイッターランナーの方とお会いできたことも嬉しい収穫でした。
選手のみなさま、ボランティアのみなさま、たいへんお疲れさまでした。