「スポーツ健康フェア アクトス6時間リレーマラソン2010 in ナゴヤドーム」の話題。きょうは第1回大会から飛躍的に改善された大会運営を中心に取り上げたいと思います。
第3回にして早くも1万1千人を集めるにいたり、「日本一(参加人数)のリレーマラソンイベント」(主催者の放送より)に成長した当大会。実際に参加して感じたのは、第1回大会と比べて運営面でかなりの改善が見られたことです。
第1回大会に参加したとき、改善すべき点が3つあると感じました。それは「1.リレーゾーンの混乱」、「2.細いスロープでの追い抜き」、そして「3.補給食」です。 3の「補給食」問題とは、「6時間ソロの部」を設けているにも関わらず補給食が一切用意されていなかったことです。ただ、これについては第2回大会で早々に改善されていましたのでここでは触れません。
1.リレーゾーンの混乱について
第1回大会は正直ひどかった・・・。単にリレーゾーンに指定された大きなエリアがポンっとあるのみで、アルファベットによるゾーン分けすら行われていませんでした。 エリアへの出入りの規制も無いに等しかったため、リレーゾーンが人であふれかえりコースがふさがれてしまう始末。
しかも左右両側から人が押しよせ、横切る人、逆走する人、立ち止まっている人などが交錯し、非常に危険な状態でした。 第2回大会ではじめて「アルファベットによるゾーン分け」、および「部門別のレーン分け」が採用されました。第1回よりかなりマシになりましたが、やはりルールを守らないチームが続出。
リレーゾーンを通過する際、ややストレスを感じました。 そして迎えた第3回。さらにパワーアップしたゾーン分けはもちろん、スタッフが「監視台」からつねに目を光らせ、ルール違反の選手に注意を促してくれていました。リレーゾーンに多くのスタッフを割き、選手がコース上に出てこないよう必死に呼びかける姿に主催者の「本気」を感じました。
それでもやはり、多少の押し合いへし合いはあったもよう。これは選手側のモラルによるところが大きく、大規模リレーイベントの宿命なのかもしれません・・・。
2.細いスロープでの追い抜きについて
第1回・第2回大会では、「1階部分の屋外駐車場」と「2階部分のドーム外周」がコースに設定されていました。このためどうしても細いスロープを2回(上り下り)走らざるを得ませんでした。
いちおうスロープ上は「追い抜き禁止」で、注意を促すスタッフも配置されていたんですが、実際は速い選手が遅い選手の脇をビュンビュンすり抜けていくという光景が多々見られました。とくに下りでの追い抜きは見ていてハラハラするほど危険を感じました。下の写真がそのスロープ。2009年大会のものです。
「第3回はどう対処するのかな」と注目していたところ、「大幅なコース変更」という策でスロープの走行を回避し、この問題を一気に解決してしまいました。 今回のコース変更にはおおむね賛成ですが、マイナス面もあります。
それはドーム外周をコースから外し、敷地内駐車場のみで構成したため、大会自体が一般の方々の目に触れなくなったこと。つまり参加者だけが楽しむ、ある意味閉鎖的なイベントとなってしまったことです。
チームメイトを間近で応援することもできなくなりました。コースのほとんどがアスファルトの駐車場のため照り返しが強く、とくにソロの部の方はキツかったかもしれません。しかしながら、スロープを回避するためには致し方ない面もあります。
逆によく決断されたのではないでしょうか。コース上に一般の方も出入りできる「応援ゾーン」でもあればいいいなと感じました。 都心で気軽に参加できる大規模リレーマラソンとして定着した感のある「アクトス6時間リレーマラソン」。欲をいえば、参加賞や抽選会の賞品がショボ・・・いや、何でもありません。せめてホームページ上に成績をアップするぐらいのサービスは実施してほしいですね。来年に期待です!