手首の角度ひとつで走りが変わる。

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チームe3のランニング・クリニックに参加してきました。今回のテーマは「姿勢が良くなる腕振り」。前期の第1回目と同じテーマですが、新ネタが充実していたためトピックとして取り上げます。

準備体操のあと、まずは数人ずつにわかれてウォーキング。腕を内向きに振っている人や手首が反っている人など、コーチが一人ひとりのクセを指摘し、改善点をアドバイスします。

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指摘されたポイントをふまえ、つぎはランニングに移行。ウォーキングと異なり、ランのほうがクセが顕著に出てしまうようです。

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この日の最大のポイントは「手首の角度およびこれに連動する肩甲骨のポジション」。たとえば直立姿勢で、前方に「手の甲を向けた状態」と「手の平を向けた状態」、どちらがラクでしょうか。

じつは手の甲が前方に向くと肩甲骨が閉じてしまいます。すると胸が圧迫された状態になり、呼吸に影響をおよぼすそうです。いちど試してみてください。その違いがわかるはずですから。当日はレントゲン写真で実際に胸が潰れている様子を見せてもらいました。

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手の向きが違うだけでここまで胸が圧迫されているとは驚きです。たまに、とくに女性の方で手の甲を前方に向けて肘を左右に振りながら走っている方がいます。これだと「ワキが開く」「肺が圧迫される」「猫背になる」・・・と、いいことがありません。

コーチいわく、「手首はやや内側に曲げる(骨は一直線になっている)」のがベストポジションなんだとか。ただし「意識しすぎるのもよくない」とのこと。効率的で美しいランニングフォームを身に付けるには、やはりふだんからの反復が大切なようです。