ナイトランには、残念ながらいろいろと危険がついてまわります。それはとくに女性にとって当てはまることが多いのですが、男性でもけっして油断できない事件が発生しました。
各社報道によると、昨夜8時30分ごろ千葉県印西市の遊歩道を自転車で走行中の女子高校生が、歩道を横切るように張られたロープに引っかかって転倒。頭蓋骨骨折の重傷を負ったそうです。
高校生の命に別状はないということですが、何者かが故意にロープを張ったのは明白。警察は今のところ「傷害」事件として捜査しているようです。しかしこれ、「殺人未遂」で立件されてもけっしておかしくない事案だと思います。
今年1月にも茨城県笠間市で似たような事件があり、高校生2人が殺人未遂で逮捕されました。さらにさかのぼると、昨年8月にも東京都武蔵村山市で道路に張られたロープにミニバイクの女性がぶつかり重傷を負うという事件が起きています。
そして昨夜の事件。「また?」という印象です。今回はクルマやミニバイクが通れない遊歩道ですが、それだけに自転車やランナーが走る率は高くなるでしょう。 夜間はどうしても見通しが悪くなりますし、「まさか」という気持ちもはたらいて前方にロープが張られているなど夢にも思わないでしょう。
じつは以前、公園の入口に張られた細いチェーンに気づかず太腿を強打した憶えがあります。 いつもはポールが立っているだけだったので、なんの躊躇もなく突っ込んでしまったわけです。
もちろんこれは誰かのいたずらというわけではなく、単に公園の規則で夜間のみチェーンが張られていただけなのでしょう。ましてやなんでもない道に張られたロープに気づく自信はありません。
こんな事件が続発するのはまことに腹立たしいかぎり。これからは薄暗い道をランニングする場合、今までにも増して前方や路面に注意を払いながら走る必要がありそうですね。目が悪いランナーはとくに気をつけましょう。