春から夏へと向かうこの季節は、ランニングがもっとも辛く感じる時期でもあります。なぜなら体がまだ暑さに慣れていないため、走り出した途端に疲れてしまうから。
「なんだか最近、走ってもすぐ苦しくなる」と感じたら、それは単に体が暑さに慣れていないためかもしれません。
暑さに体を慣らすことを「熱馴化(ねつじゅんか)」といいます。私は毎年、5~6月は「熱馴化期間」と位置づけ、ランニング中すぐに息が上がっても気にしないようにしています。
以前経験がありますが、体が「冬~春バージョン」のこの時期に無理をすると、ランニングがただただ不快なものになるばかりか、極度に疲労してダメージを負ってしまいます。
昨シーズン中(08秋~09春)に走った分の「ラン実績」はいちどリセットして、走行距離5キロほどから徐々に積み上げていきつつ熱馴化を図ります。
これを私は勝手に「熱馴化ランニング」と名づけています。 適切に熱馴化を行うと、7月からの本格的な夏を比較的ラクに乗り切ることができ、秋からのロードレースシーズンにすんなり入っていけるというわけです。