マラソン大会で見かけたマナー違反の人あれこれ。
マラソン大会は、「数千人〜数万人が一斉に長距離移動する集団行動」でもあります。いつなんどき不測の事態が起こるやもしれません。このため、参加者一人ひとりに一般社会人として、さらにはスポーツマンとしてのマナーが求められます。
しかしながら実際のコース上では、一部の不届き者によるマナー違反が少なからず見受けられます。本日は、そんなマラソン大会におけるマナー違反の事例をあげてみたいと思います。
■ツバを吐きまくる人。
確かにレース中は、必要に迫られてツバを吐かなければならない場合があります。ほとんどの選手はコースの端に逸れ、後ろを確かめてからツバを吐くでしょう。
しかし中にはやたらめったらペッペと吐きまくる人がいて、そういう輩に限って周囲を確かめずにペッとやります。頻繁にペッペやってるランナーがいたら、 被害に遭わないうちに離れたほうが無難です。
■実力とかけ離れた位置(前方)に並ぶ人。
よくありがちなのがこれ。真剣に自己ベストをめざして走りたいがため、ついつい実力からかけ離れた位置にならんでしまった・・・のならまだ理解できなくもありません。
問題なのは、前方に位置取りしたにもかかわらず、スタート直後から仲間とおしゃべりしながらゆっくり走るグループ。初めからファンランのつもりの人は、後方からスタートするのがマナーです。
スタートブロックがあらかじめ決められている場合は、指定ブロックに並ぶのは当たり前のこと。管理の甘さからか、ぐちゃぐちゃになっている大会も多く見受けられます。
■レース中に大声でしゃべり続ける人。
走っている最中に知り合いを見つけると、大声で話し出す人がいます。声をかけるというレベルではなく、普通にしゃべり続ける人。近くでやられるとけっこうイラッとするんですが、皆さんはいかがでしょう。
■ゴール前で猛然とダッシュを敢行する人。
マナー違反というわけではないのですが、見ていてハラハラドキドキしちゃいます。ポックリ、いやバッタリ倒れるんじゃないかと気が気ではありません。ラストスパートの猛ダッシュはたいへん危険な行為です。
■音楽を聴きながら走る人。
私は普段の練習時は音楽を聴きながら走りますが、レース中は一切聴きません。危険だから、というわけではなく「沿道の声援が聞こえなくなる」からです。
レース中に音楽を聴くという方には、沿道の人たちから送られる「がんばれ」の一言が想像以上に「効く」ことを知ってほしいと思います。なにより、道路封鎖や騒音などで迷惑を被っているにもかかわらず応援してくださる沿道の方々の声援に耳をふさぐのは、たいへん失礼な行為であることを認識しましょう。
■ボランティアに文句をいう人。
選手にとってボランティアは神様以上の存在です。ボランティアなくしてマラソン大会は成り立ちません。そんな、感謝してもしきれない方々に食って掛かったり、文句をいう選手がいて情けなく思います。文句や意見があれば、大会委員や陸連の役員などの責任者をその場で直接呼び出し、怒鳴りつけてやりましょう。
■立ちション野郎(犯罪者)。
もはや犯罪。ロードレースはコース沿道の住民の皆さんに多大な迷惑と不便を強いるイベント。それにもかかわらず応援してくださる方々の“庭”に立ちションする行為は絶対に許されるべきではありません。
国内では湘南国際マラソンが「立ちション=失格」規定をルール化していますが、その他の大半の大会は失格規定にはなぜか及び腰。平気で立ちションするような人間にマナーの問題として呼びかけてもムダ。「失格のうえ警察に通報する」という強い態度で臨まない限り、大会が犯罪を容認しているのと同じだといわざるを得ません。