河口湖の北から東に向かってぐるりと取り囲むようにそびえている山々(御坂山塊の一部)をトレイルランしてきました。設定ルートは黒岳(1792m)の南麓を一気に上り、御坂峠~御坂山~天下茶屋(新御坂峠)~三ツ峠~木無山~天上山を縦走して河口湖駅に降りてくるコースです(マップ参照)。今日はその前半戦、天下茶屋までの様子をお届けします。
まずは河口湖駅のコインロッカーに荷物を預け、河口湖を周遊するレトロバスで黒岳登山口がある広瀬地区(バス停は「久保田一竹美術館前」)へ。
野天風呂「天水」近くの登山口から黒岳の山頂をめざします。
じつはこの広瀬からのルートは一般的な登山道ではありません。
道は急峻で草ボーボー。岩場も多く危険です。しかし一気に高度を上げられるメリットにはかえられません。
滑りやすい岩場もたくさん。写真では分かりにくいですが、ロープなしでは上れないほど急です。いつになったら「走る」ことができるのでしょうか。
とにかく急登の連続で、ゆっくり歩いているだけでも心臓がバクバクしてきました。早く上り切って爽快なトレイルランニングを楽しみたいものです。めったに人が通らないみたいで登山道には踏み跡も無し。何度も何度もケータイのGPSと登山地図で現在地を確かめます。ここは富士山エリア。遭難したらシャレになりませんから。
黒岳山頂に到達したのは上り始めてから約2時間後。本当は1時間で到達する予定でしたが、倍もかかってしまいました。かなり甘く見ていたようです。
黒岳山頂から少し下ったところに展望が開ける場所があるというので行ってみました。するとそこには、河口湖を一望のもとに見渡す絶景が!この瞬間だけは疲れを忘れます。
本当は雲の向こうに富士山がドド~ンっとそびえているはずなのに・・・でも、河口湖が見えただけでもよしとしなければなりません。まだまだ序盤。富士山を拝めるチャンスはきっとくるでしょう。 黒岳山頂を過ぎたら後は稜線めぐり。比較的ラクになります。木立の中を行く清々しいシングルトラックも多くなってきました。
黒岳から約30分、御坂峠に到達。廃屋となっている「御坂茶屋」がちょっと不気味。御坂峠には河口湖畔へ至る県道へのエスケープルートがありますので、もしものときは安心です。私も天候がドカ崩れになったらここからエスケープする予定でしたが、なんとか持ちこたえそうなので設定通りのルートを進むことにしました。
御坂峠から1.4km先の御坂山山頂到達。とくに眺望が開けているわけでもなく、何の感動もありません。小さなほこらに「御坂天神」が祀られていましたので、道中の無事をお願いしました。
さらに1kmほど進むと「清八山」と「天下茶屋」の分岐を示す案内板が現れました。迷わず天下茶屋(新御坂峠)へと下ります。
下の写真は天下茶屋方面からの登山口。クルマでもアプローチできますので、ここを起点にトレッキングされる方も多いようです。
太宰治ゆかりの天下茶屋に着いた途端、待っていてくれたかのように激しい雨が降ってきました。さっき拝んだ御坂天神様の御利益でしょうか。
さあ、待ちに待った休憩&食事タイムです。注文したのは予定通り「ほうとう鍋」。ボリューム満点で美味でした。もちろんビールはガマンです。
後半戦「河口湖トレイルランVol.2」に続く。